仕事も遊びも家事も、なんにもしたくなくなる瞬間って誰にでもあるだろう。
しかし悲しいかな、我々の気持ちに関わらず腹は減る。なにも食べなければ更に気力が落ち込むことは間違いないし、せめて温かい何かを口に入れたい。
──そんな時に便利そうなアイテム、電子レンジでパスタを茹でられるソース「パキット」というものを発見した。究極のズボラ対策だと思われたのだが……とんでもない事件が待ち受けていた。
・パスタを茹でられるソース
こちらが電子レンジでパスタを茹でられるソ-ス「パキット」。
自宅の最寄りのスーパーでは税込279円で販売されていて、味のレパートリーは写真のボロネーゼ以外にカルボナーラとペペロンチーノがあった。
普通のパスタと何が違うのかと思えば、チャック付きのパウチに水とパスタを加えて電子レンジでチンすることで、鍋ナシでもパスタを茹でられるんですって。
洗い物が減るしコンロを使わなくていいし、ついでに言えば最悪皿を使わなくても食べられそうだし、めちゃめちゃ最高なズボラアイテムじゃん!
来たるべき無気力の日に備え、自宅にひとつ備蓄をしておいたのであった。
・パキットを試してみたら…事件です
“その日” は意外と早くやってきた。低気圧のせいだろうか、目が覚めた瞬間から頭がボーっとして身体が重い。何もする気が起きない。
でも大丈夫、私にはパキットがあるから。
準備物はシンプルで、パキットのパウチ以外には水160mlとパスタ100gだけ。
開封すると、濃厚な肉とトマトの香りが広がってくる。
ポロポロと粗いひき肉がたくさん入っていて食べ応えがありそう。コレは期待できるぞ……!
まずはパウチの中に水を加えたら、
パスタを半分に折って、
──と、ここで事件が起きた。
筆者にとっては、今回が人生で初めてパスタを半分に折る作業。
特になにも考えずに両手で持ったパスタをへし折ろうとしたのだが、
うわっ!
ええええぇぇぇっ!?!?!?
パスタが……
はじけ飛んだ!?!?
この日までまったく知らなかったのだが、どうやらパスタをキレイに半分に折るという作業は 過去にマサチューセッツ工科大学で研究がおこなわれたほどに難題らしい。
なんの対策もなさず折った我が家のパスタは四散し、ダイニングテーブルの上は悲惨な状況に。いやいや 待ってよ、こんなの聞いてないって!
とりあえずパスタをかき集めてパウチに入れ、電子レンジで6分加熱したあと7分蒸らす。
合計15分ほどで無事(?)に美味しいボロネーゼが完成した。
ソースごと茹でることで パスタに肉の旨みがしっかり染み込んでいたし、洗い物は皿とフォークだけ。調理の手間に対して味のクオリティが高いことは認めよう。
……だけど結局 部屋中に掃除機をかけることになったし、なんかこう「解せぬ」というか、手間はかからないけど手間がかかったというか。
つまるところ、パスタには魔物が潜んでいるのでくれぐれもご注意を。
パスタを折る際は両手の間隔をなるべく狭くして、シンクの上など パスタが四散しても大丈夫な場所で。皆さんは私と私のパスタの屍を越えてゆけ!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
▼「ひねりを加えながら折ると散りにくい」と聞いて、電子レンジを待っている間に試してみたが……
▼あえなく撃沈。キレイな折り方を研究してみようかな。(このパスタは後日食べました)