元旦からあまりにも色々とありすぎるスタートを切った2024年。
ちょっとは何か明るい話題は無いものか? あるぞ! 今夜だ!! 三大流星群の1つ「しぶんぎ座流星群」がピークを迎えるのだ!! しかも、天気予報によれば今夜は多くのエリアが超快晴の流星日和!!
・しぶんぎ座
今夜の「しぶんぎ座流星群」のピークは1月4日の18時頃。この記事が出るころには、もうとうに過ぎていると思われるが、問題は無い。
なぜなら、18時では放射点(その流星群の、見かけ上の流星の発生ポイント)が非常に低い場所にあるか、あるいはまだ昇ってすらいないからだ。
見ごろとなるのは、放射点がそれなりに高くなる4日深夜から5日の未明。流星は放射点を中心に、夜空全体に発生する。流れ星の発見確率を高めたい方は、広く夜空全体を視界におさめ続けるのがお勧めだ。
ちなみに「しぶんぎ座」とは、北の空にかつて存在した星座。今はもう存在しない。流星群として名前が残っているだけで、放射点は北極星からこぐま座のコカブの方向に、りゅう座を超えて少し先まで進んだあたりにある。
ぶっちゃけあまり分かりやすくはないので、とりあえず北の方にあるということだけわかっていればいいだろう。
放射点から離れるほど流星の尾は長くなる傾向にあるため、ハデなやつを狙いたい方は、南の空を眺めると良いかもしれない。
・月は
気になるのが月の影響。今夜の月は、深夜に昇ってきて、夜明けごろに南中するというスケジュール。
月齢的には下弦の月で、それなりに明るい。深夜にならないと昇ってこないというスケジュールのおかげでそんなに邪魔にはならないが、なるべく東の空は避けた方が良さそうだ。
・天気
最後は天気。冒頭でも触れた通り、今夜の天気は流星群の夜としてはなかなか無いくらいに、希望を感じるものとなっている。
2024年1月4日18時時点での、気象庁による予報はこのとおり。
北海道、関東、四国、九州はほぼ全域で快晴の予報! その他のエリアでは曇りの予報が出ている所がチラつくが、全体で見ればほぼ全国的に晴れといってもいいレベル。
流星群の夜に、これほど気前のいい快晴ラッシュは滅多に見ない。もう今夜は星を見るしか無いだろう。
今年は暖冬で、今のところほぼ毎日暖かい日が続いている。しかし、さすがに夜中の冷え込みはけっこうなものだ。観測しようという方は、防寒を徹底した方が良いだろう。
参考リンク:国立天文台[1][2]、気象庁
執筆&写真:江川資具
Screenshot:気象庁