いきなりだが、実はめちゃめちゃ便利なのにあまり知られていない「音声翻訳アプリ」を紹介したい。日本語で話しかけたら外国語に翻訳してくれるアプリだ。「そんなアプリいくらでもあるだろ」と思っている方に特におすすめ。マジのマジで使えるから。
その名も「VoiceTra(ボイストラ)」。総務省が提供する無料アプリである。もともとは2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてNICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が開発したもの。なんだかもう使える予感がビンビンしませんか?
・VoiceTra(ボイストラ)
来日する外国人とコミュニケーションを取るために開発された音声翻訳アプリ・ボイストラ。31言語対応で、次の電車の発車時間が知りたい時や病院で症状を伝えたい時など、さまざまなシーンでスムーズにやり取りすることができる。使い方はめっちゃ簡単で……
「自分の話す言語」を選んで……
スマホに話しかけるだけ。
・逆翻訳結果
例えば、相手に英語で伝えたい場合は、英語に翻訳された文章がスマホに表示される(音声も出る)だけでなく……
「翻訳した結果」をもう1度日本語に翻訳しなおした「逆翻訳結果」が表示されるのが特徴だ。すなわち、自分の意図が相手に正しく伝わっているか確認できるってこと。これって結構大事だと思う。
シンプルで使いやすくないだろうか。もっと言うと、同アプリは研究のために配布されているアプリなので、翻訳ミスなどがあった場合は報告すると良い。実際に話した音声や対訳文例が集まるほど、スムーズに音声翻訳されるようになる技術を使用しているそうなので。
31言語対応だから、一般的な海外旅行くらいなら余裕。空港でもホテルでもタクシーでも、必要なフレーズがすぐに出るはずだ。相手の言語で音声入力(もしくは文字入力)すれば会話をすることだってできる。
・外国語の勉強にも使える
また、逆翻訳結果を応用すれば、外国語の勉強もできるだろう。自分の英語(その他外国語)が正しいか確認できるからだ。発音チェックも可能。
高い翻訳機を購入しなくても、スマホさえあれば外国人と簡単にやり取りできると思う。ビジネスの現場となるとまた別の話かもしれないが。
・自動翻訳サイト
同じくNICTが開発した、みんなで育てる自動翻訳サイト「TexTra(テキストラ)」なんてのもある。名前のとおり、テキストを自動翻訳してくれるWEBサイトだ。ユーザー登録(無料)するのがやや面倒だが普通に便利。
使い方は「DeepL」や「みらい翻訳」といった人気の翻訳ツールとほとんど同じなので、テキスト翻訳に関しては使いやすいものを選べばいいだろう。
広告費をかけていないのか、今のところ「ボイストラ」も「テキストラ」も認知度が低い。しかしガチで使える & 進化しているので気になった方は使ってみてほしい。
参考リンク:VoiceTra(ボイストラ)
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.