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【超徹底比較】日清「カップヌードル しょうゆ味」の4種類を細かく分析してから食べ比べてみた → 思いもしなかった気づきが!

2023年11月10日

「世界初のカップ麺」として、カップラーメンの王座に君臨し続ける日清の「カップヌードル しょうゆ味」。知らない人はほぼいないだろうが、その「しょうゆ味」が現在日本で数種類販売されていることはご存知だろうか? たとえば、『あっさりおいしいカップヌードル』、『カップヌードル 謎肉まみれ』……などなど。

今回私はふとしたけっかけで、それらの違いを調べることにした。自分で言うのも何だが、小学生の自由研究レベルの分析かもしれない。ただ徹底的に分析してみたら、思いもしなかった “気づき” のようなものもあったので、報告していきたいと思う。

・えっ? 同じスーパーに4種類も??

なぜ、こんな検証をしようと思ったのか? きっかけは、とある近所のスーパーにたまたま足を運んだときだ。よく見ると、ところどころにカップヌードルのしょうゆ味が並べられている。

王道であるレギュラーの『カップヌードル しょうゆ味』はもちろん……


カロリー控えめの『あっさりおいしいカップヌードル しょうゆ味』があったり……


個人的にまだ食べたことがない、少々値段がお高めの『カップヌードル PRO』もあるし……


最近発売された、私が大好きな「謎肉」がふんだんに入っている『カップヌードル 謎肉まみれ』も大量に売られていた。


なんとこのスーパーだけで、しょうゆ味が4種類もある! 直感で「これは食べ比べてみなければ!」と思い、速攻で4種類とも購入した。



・まずは栄養成分を徹底比較

「どうせ同じしょうゆ味なんだから、味も変わらないんじゃないの?」そういった声も聞こえてきそうだし、私自身も同じ思いだった。果たして本当にそうなのか? 証明すべく、徹底的に比較分析することにした。


手始めに、栄養成分を比べていこう。まずはレギュラーの『カップヌードル』から。

1食あたり:78g
熱量:351kcal
たんぱく質:10.5g
脂質:14.6g
炭水化物:44.5g
食塩相当量:4.9g


比較にあたり、これを基準としていこうと思う。次に『あっさりおいしいカップヌードル』は……

1食あたり:57g
熱量:263kcal
たんぱく質:6.6g
脂質:11.2g
炭水化物:34.0g
食塩相当量:3.9g


さすがはヘルシーバージョンといった数値だ。まあ1食あたりの量も少ないので当然か……。そして『カップヌードル PRO』の栄養成分を見てみると……

1食あたり:74g
熱量:274kcal
たんぱく質:15.2g
脂質:16.8g
炭水化物:35.4g
食塩相当量:4.8g


1食あたりの量はレギュラーとほとんど変わらないものの、カロリーと炭水化物は『あっさりおいしいカップヌードル』と大差がない。脂質は多少多いが、たんぱく質の量は「PRO」の冠を背負うだけのことはある。


最後に『カップヌードル 謎肉まみれ』の栄養成分はというと……

1食あたり:76g
熱量:374kcal
たんぱく質:10.1g
脂質:18.9g
炭水化物:40.8g
食塩相当量:4.6g


カロリー・脂質は4種類の中で1番である。まあ「謎肉まみれ」というくらいだから、特にこの数値に違和感はない。



・具と麺の量の違いは?

栄養成分の比較が終わったところで、次に中身を見てみよう。具体的にはキッチンスケールを使用して、麺と具の量を比べてみる。まずは基準とすべく、レギュラーの『カップヌードル』から。具の量を量ってみると……

8.8グラム


続けて麺は……

74.7グラム


ん? 内容量は78グラムのはずなのに私が量り間違えているのか?? ともあれ足すと83.5グラムあった。次に『あっさりおいしいカップヌードル』の具を量っていく。

6.0グラム


内容量が1番低いはずの、この商品の麺の重さは……

54.5グラム


あれ? この商品も1食あたり57グラムを超えた60.5グラムとなった。まあ3グラム程度は誤差の範囲なのか? では『カップヌードル PRO』の具の量はいかに……

9.5グラム


この商品の麺の重さはどれくらいなのか?

65.4グラム


足して74.9グラムなので、ほぼ誤差の範囲と言えよう。最後に『カップヌードル 謎肉まみれ』の具を量っていく。

なんと驚異の17.8グラム!


さすが「謎肉まみれ」というだけあり、具の量は圧倒的だ。そして麺の重さはというと……

63.5グラム


これも1食あたりで表示されている量、76グラムを5グラム以上超えた81.3グラムという数値が出た。ということで、量の比較としては総じて栄養成分表にある“1食あたりで表示されている量” を超えるという結果となった。 



・食べ比べ

それではいよいよ、この4種類を食べ比べてみる。1個ずつ熱湯を投入し……


フタをして、待つこと3分。


完成!


まずは食べ慣れたレギュラーの『カップヌードル』から。


うん、まさに王道。この味を基準としてインプットしたうえで、今度は『あっさりおいしいカップヌードル』を口に運ぶ。


こちらは「あっさりおいしい」とあるだけに、レギュラーを食べた直後だと味は薄く感じてしまう。が、ライトなカップヌードルが売りの商品なので、何も問題はないだろう。次に『カップヌードル PRO』を一口すする。


なるほど……実はこの商品だけ食べるのが初めてだったが、ほんのりプロテインの香りがした。味も食べ慣れたレギュラーと比べて、似て非なるものとでもいうべきだろうか? 少し毛色が違う感覚があった。

続けて『カップヌードル 謎肉まみれ』を口に運んでみると……


もう徹底的に謎肉! 味の濃さでいうと、この『謎肉まみれ』が1番だった。個人的にも、これが1番好きかもしれない。



最後にスープを飲み比べてみる。まずはレギュラーの『カップヌードル』。


相変わらず美味い。数十年慣れ親しんだ味だ。次に『あっさりおいしいカップヌードル』のスープは……


うん……名前のとおり薄味である。個人的には「カップヌードルっぽい」という表現がしっくりくるような、あっさり感だった。そして『カップヌードル PRO』のスープはというと……


おっ! 意外に濃いぞ。プロテインっぽい香りは残ったままだったが、嫌いじゃない。最後に『カップヌードル 謎肉まみれ』のスープを口に運ぶ。


エクセレント! 大量の謎肉エキスがスープに染み込んでいて、やはり個人的にはスープも『謎肉まみれ』が1番という評価だ。



──比較検証は以上だ。同じメーカーから出ているしょうゆ味でも、徹底して比較するといろんな違いや発見があった。

ほとんどの人には不毛な比較に見えるかもしれないが、突き詰めた先にある “気づき” に触れることができるのは実に面白い。ということで、もし機会があれば他の味でもチャレンジしてみようと思う。

参考リンク:日清カップヌードル 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

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