ロケットニュース24

コメダの新作「シロノワール 紫いも」がガチで予測不能の味だった / このトラディショナル感は和を超えて倭

2023年10月27日

2023年10月25日から、コメダにて新しいシロノワールの販売が始まった。「シロノワール 紫いも」だ。

18日から季節のケーキで登場していた「スイートパープルモンブラン」と同様に、雑誌「レタスクラブ」とのコラボ商品。

やはりムラサキイモを使っており、見た目は毒々しい紫だ。しかし結局はサツマイモの1品種。味もなんとなく想像がつく……と思っていたのだが、マジか……そういう味か……!

・ハロウィンみ

ということで近所のコメダへ。「魅惑のパープルスイーツ 紫いも」として、紫づくしのスイーツ群が展開されている。


特にそういうことは書かれていないが、ハロウィンを意識してそうな気配を感じる配色。月見の時に、多くの外食チェーンが今の時期に採用しがちなパンプキン系を、先だって展開していたコメダ。

10月はどうするんだろうと思っていたが……このパープルシリーズが控えていたからこその、あのムーヴだった可能性を感じる。それではさっそくオーダーしていこう。


・紫

これが新作の「シロノワール 紫いも」。お値段はノーマルが780円~840円だ。ハチミツを使用しているらしく、1歳未満には与えないよう注意書きがされていた。


見るからに粘度が高そうな紫のソース。ところどころに黒いソースが混ざっており、毒々しさがアップしている。一瞬チョコかと思ったが、黒ごまソースらしい。

そしてトッピングは玄米あられ。ビジュアルはアメリカのスイーツみたいだが、使用されている食材は黒ごま&玄米と渋めのジャパンみ。


恒例の内部チェック。デニッシュの間には何も入っていないタイプ。


食べると、真っ先に来るのは甘い……ではなく、けっこう強い黒ごまフレーバー! 初っ端からもう予想外だ。初手は芋よりも黒ごまが強い!

そして(これはトッピング量にもよるのかもしれないが)玄米あられのポリュポリュした食感と、滲み出る玄米フレーバー!!

ビジュアルはあんなにムラサキイモだったのに、食べると黒ごま&玄米コンビが全てを持っていく。そして驚くほど甘くない。

上のソフトクリームこそいつも通りの甘さだが、他はシロノワール史上最も甘くないのではないかというレベルで甘さ控えめ。

紫のソースもべったりこってりしているが、そんなに甘くない仕様で主張は控えめ。こういうシロノワールもあるのか!

この結果はコメダではなく、レタスクラブの遺伝子が強く作用した結果かもしれない。この味わいは、和……いや、最近の和スイーツはキラキラみが強くて味も見た目も派手だ。

「シロノワール 紫いも」は、味における素朴さと紫色というビジュアルの両面で、昨今の和なイメージよりもトラディショナル度が高い。つまり、倭って感じ。倭スイーツ。


・甘いのが欲しいならこっち

しかしここはコメダ。暴力的な糖分と質量を求めがちな層にとって、「パープルスイーツ 紫いも」は少し物足りないかもしれない。

その場合にお勧めなのは、「クロネージュ 紫いも」。お値段は680円~740円。


生地がココアバウムに変わっただけだが、ココアバウムはねっとりと甘い。玄米と黒ごまが優勢なことは変わらないが、敬虔(けいけん)なコメダニアンをも満足させるに十分な甘さは担保されているぞ!

参考リンク:コメダ珈琲店
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼「スイートパープルオーレ(590円~830円)」は液体も紫だが、味はそこそこコーヒー強めで、フワッと芋が香る感じ。ジェリコは物理的限界で断念した。

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