いきなりだけど、刀削麺って美味しいよね。
刀で削ると書いて刀削麺っていう、ネーミングの荒々しさも含めてなんか惹かれるものがある。店でしか食べられない刀削麺が、カルディでカップ麺になっていたのだ。
新旧含めて膨大な食料品が並ぶカルディ。珍しい商品ばかりが並ぶので「何か欲しいけど、いったい何を買えばいいのか分からない」状態になることもしばしば……。
というわけで、片っ端からカルディの製品を試してみよう……というのが本企画「気になるカルディ」。
今回紹介するのは、最近レジ前などで山積みになっているカップ麺「山西式 汁無し麻辣刀削風麺」(税込み226円)である。
・パンダのデザインがかわいい
何気にオリジナルのカップ麺を出しているカルディ。麻辣風味の汁なし刀削麺風のカップ麺という、カルディらしい攻めたチョイスだと思う。シビ辛系の麻辣味はいまのトレンドだし。
パッケージにはパンダの絵が描かれていて、キュートな印象。
ネーミングの「山西式」ってなんだろう? と思ったら、刀削麺はもともと中国の山西省(さんせいしょう)の発祥の料理らしい。
日本ではラーメンのように汁に入れて食べるけど、本場ではタレで和えた「汁なし麺」として食べる場合が多い……とwikipediaに書いてあた。
なるほど、だから山西式なのね。カルディのエスニックって、わりと本場風にこだわってるもんなあ。
東京だといろんな国の料理が食べられるけど、地方に住んでるとエスニック系の料理店って少ない。カルディが全国展開したことによる、食のグローバル化への影響は大きそうだな……と地方出身者の私は思う。
・中身はどんな感じ?
さて、刀削麺風のカップ麺はどんな感じかというと……
かやく、調味オイル、特製スープの3つが入っている。
そして肝心の麺は……どん兵衛とか、赤いきつね系の平たい麺。ちょっと拍子抜けかもしれない。まあ、刀削麺「風」だからね。
かやくを入れてお湯を注いで4分待ってから、オイルを入れてスープを入れて混ぜたら完成。
まあ、麺の感じとか、パンダのかわいいパッケージから、正直そこまで期待はしていなかった。ちょっとシビ辛ぐらいかなあと。
・まじかよ…
実際、ひとくち食べると、ものすごく食べやすい麻辣味に感じた。
私はそこまで辛いものが得意じゃないので、ちょっと安心するくらいの、ちょうどいいシビ辛加減。少し酸味のあるまぜ麺の感じもすごく好み。これはかなり美味しい!
ウマいウマいと、2、3口食べ進めていくうちに……だんだん口の中がビリビリしてきた。思った以上のシビ辛具合だ! さすが麻辣味。
……と、ここでひとくち水を飲んだのが運の尽き。
喉から胃にかけて、燃えるようなシビ辛加減になってしまった! 水を飲んだことで辛さの爆弾が爆発したような感じ。嘘だろ。
美味しいけど、胃が熱い! 舌がしびれるように辛い! 鎮火しようと水を飲めば飲むほど、シビ辛の炎が胃の中で燃え盛っているようになる。
・ナメててすみませんでした…
なんだ、ただのカップ麺じゃん、なんて舐めててすみませんでした……。そうだよね、だってエスニックに強いカルディだもの。しっかり麻辣してくるよね。にしても、あのかわいいパッケージは詐欺だよ……! ここまで辛いなんて思わないもの。
激辛好きは多いものの、シビ辛系はまだまだ好き嫌いが分かれることを考えると、ここまで振り切ったシビ辛系は、普通のスーパーやコンビニで売るようなカップ麺だとお目にかかれないのではないだろうか。
見た目の可愛さ、一口目のうまさで舐めてかかるとえらい目にあう、衝撃のシビ辛加減だった。シビ辛好きには刺さるカップ麺じゃないでしょうか。ただし、水を飲むタイミングには要注意。
【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★☆☆☆
買い指数 ★★★★☆
参考リンク:カルディ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.