僕が日本に来たと同時に、僕のお父さんとお母さんは巡礼しにメッカへ行っていた。お父さんとお母さんはお祈りを済ませにアラビアへ、息子の僕は勉強しに日本へ。結構カオスではある。正直フライトまで少しカオスだった。
そんなお父さんとお母さんが持って帰ってきたお土産の中には、当たり前にイスラム教の聖なる水「ザムザムの水」がある。「ザムザムの水」って何か、今回は紹介とついでに飲み比べしてみることに。
・ザムザムの水
ザムザムは元々、イブラヒム(アブラハム)の息子イスマーイール(イシュマエル)が乾きで苦しんでいた時に、母のハジャルが水を探しに2つの山を7回も行き来したことに由来する。その際、天使ガブリエルが地を叩くと水が出てきたのがザムザムの水の始まりである。
神からの慈悲であり奇跡であるこの水は永久に流れるという。そしてこの水は不純物を含まず、天然のミネラル分を多く含んでいる。この水はイスラム教の聖水であり、アラビアではもちろん飲めて、巡礼を終えた人々たちはザムザムの水を持って帰り自国で飲む。
・飲み比べ
さてさて、そんな聖なる水「ザムザムの水」を僕の親がアラビアからはるばる持って帰ってきたのだ。2箱も。
この箱の中にでかいボトルが入っていて、その中にザムザムの水がある。計5リットル。解禁!
ボトルはこんな感じ
はっきりいうと見た目的に普段飲んでる水と何ら変わりない。まぁそりゃ水だからね。「ザムザム用二聖モスク管理プロジェクト」と書いてある。
では、グラスに入れて普通の水と比べてみる。左が聖なる水「ザムザムの水」で、右が普通の市販の水。
まずは普通の水から
うん、普通だ。うまい。
そんで「ザムザムの水」。見た目的に何ら変わりない、匂いも一緒。果たしてどんな味だろうか。
んん?!
なんかこう、濃厚? っていうか、重い? っていうか……なんだろう、普通の水と明らかに舌触りが違う。熱くないお湯って感じ。ほら、お湯ってなんだか普通の水と舌触りが違うじゃん?
・まとめ
ザムザムの水は普通の水と比べてちょっと舌触りが違う。味は同じっちゃ同じだよね、ただやはりミネラルを多く含んでいるからなのか、なんだか重い、不思議な味わいだ。
ちなみにこの「ザムザムの水」は聖水として信じられており、飲むと様々な病気から治るとか、飲むと心が落ち着くなど信じられている。もし飲む機会があればぜひとも飲んで味わってみてくれ!
んまぁそういうわけで、Sampai Jumpa Lagi!
執筆:アキル
Photo:RocketNews24