2023年9月29日に発売となった『小学一年生11月号』の付録が話題となっている。なんと、セブンイレブンのレジがついてくるのだ。
ペーパークラフトでかなり精工に見えるこの付録。「小学一年生になぜレジ?」ということはもちろん、そのクオリティーも発売前から大きな話題を呼んでいた。実際のところが気になったので買ってみたぞ。
・想像以上のクオリティー
で、組み立てた結論から言うと、実際のクオリティーは想像以上であった。出来上がったものはミニサイズとは言え、ちょっと離れて見ると本物みたいな質感に見える。SUGEEEEEEEE!
さらには、バーコードリーダーで商品についているバーコードを読み取ると、「セブンプレミアムシーフードヌードル200円!」みたいな感じで音声が流れるのだ。店員ごっこがはかどりそう。
これマジで小学一年生の付録かよ! 完成品を見た後でもそう思わずにはいられなかった。今の雑誌の付録のクオリティーはホント凄いし気も利いてる。そりゃあ、付録が本体みたいにもなるわ。
・それ以上に衝撃を受けたこと
うん、クオリティーが凄いのは間違いないんだ。そのガチ度は大人でもちょっとした感銘を受けるレベル。な・の・だ・が! それ以上に衝撃を受けたのが……
作るのに2時間30分かかったこと。
『小学一年生』の付録と舐めていたが作り始めて後悔した。枠が細すぎて手で切るのに細心の注意が必要なのと、組み立ての説明がシンプルすぎて分かりづらい工程がある。
・小学一年生が作れたら凄い
特に、「しかけ」を「ドロアーカバー」にとりつける工程は細かい部分がどうなっているのか分からず何度も試行錯誤した。
また、思っていたより作るブツの量が多い。レジができたと思ったら最後の小もの作りが待っている。メインが終わった達成感の後にやって来るお金や商品など細々したものの切り離し&組み立てはペーパークラフト初心者には地獄であった。心臓破りの坂を走る競走馬の気持ちが少し分かった気がする。
結果、出来上がる頃には陽がとっぷり暮れていた。大人でも舐めてかかるとレジを作ったところで集中力が切れると思う。これ小学一年生作れないだろ。少なくとも、私(中澤)の小学一年生の頃のことを考えると、途中で破ってしまいそうだ。
・最も衝撃だったこと
ただ、ガチで正直に言うと、小学一年生11月号において最も衝撃を受けたのは付録のことですらない。時を戻そう。それは私が小学一年生11月号を本屋のレジに持っていった時のこと。レジの店員さんは私にこう告げた。「1300円です」と。
たッッッッか!
今『小学一年生』ってそんなに高いの? 800円くらいかと思っていた。いや、正直、私の感覚で言うと800円も高い。小学一年生の月の小遣いより高いだろこれ。ガチの小学一年生は『小学一年生』を買えないに違いない。まあ、親御さんが買うこと前提の価格設定なのだろうが、なんとなく小学一年生の方を向いていない気がしたのであった。
参考リンク:小学館『小学一年生11月号』
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.