2023年9月21日から幕張メッセにて始まった「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」。全出展社が気合に満ちており、配布するノベルティにもあの手この手で工夫が凝らされている。
どこも素晴らしかったが、今回マジで最強格だと思われるのは日本ファルコムだろう。
新作『イースX -NORDICS-』のブースで配布しているノベルティが、貰った嬉しさと効果とセンスが全部強い。みんな試遊待ったなしだぞ!!
・イース
さて、イースシリーズ。皆さんの中では、どういう感じだろうか。私の中では、毎作ちゃんと期待に応えてくれる、ストーリーに安定した信頼のおけるシリーズという感じ。Ⅳ以降は全てプレイしている。
経験上、やってる人は昔からずっとやっていて話も盛り上がるのだが、やらない人はタイトルすら認識していないことも多い。
誰もが絶対名前を知ってるFFとドラクエや、ごく少数の変人しかプレイしていないのに名前だけは全人類に知られていたアーマード・コア(大ヒット中のAC6はガチにイレギュラー)などと違い、当サイトのようなタイトルの認知度だけ見て記事にするメディアでは扱いづらい作品だ。
ためしにサイト内検索をしたら、マジで過去に1度も扱われていなかった。せっかくなのでイースシリーズについて簡単に解説しよう。
私もプレイしていない第1作は1987年の発売という、超老舗タイトル。PC88とかその辺のハード向けだった(後に他ハード向けも出た)。
シリーズの主人公はアドル・クリスティンという赤毛の剣士で、世界観はすべて同じ。定番の仲間はいるが、ヒロインやその他の登場人物は基本的にその都度変わる。
要は、アドルが世界の色んなところに冒険しに行き、そこで何かが起こるみたいな感じだ。ルパンの映画みたいなもん。
ストーリー重視のアクションRPGで、アクションの難易度は万人向け。人を選ばない難易度で、旧作を知らなくとも全く問題ない作りの、非常に間口の広いゲームシリーズだ。
・X
ブースでは、4年ぶりの新作となる『イースX -NORDICS-』を試遊可能。
2種類のステージからどちらかを選べるもよう。制限時間は15分だ。
ぶっちゃけイースシリーズの魅力の本質は安定した品質のストーリーや、その辺のモブに話しかけた時の反応の丁寧さなどから滲み出る世界観のつくり込みだと感じている。
そのため、ステージ内の移動や簡単な戦闘などからジャッジできることはあまり多くない気がしているが、とりあえずアクションは今作もいつも通りのクオリティだった。
アドルの技はお馴染みな感じで、今作のヒロインと思しきカージャも、キャラの性格がなんとなく読み取れる戦い方な感じ。
・ノベルティ
新作のイースも安定だな……と納得して試遊を終えたところで、出口で何かを手渡された。
ぶっちゃけ並ぶときに何も見ていなかったので全く把握していなったのだが……試遊したらアルミボトル貰えるってマジかよ! え、遊んだだけで無料で貰っていいんですか?
容量500mlのよくあるタイプのものではあるが、逆に言えば、当たり前に実用可能なクオリティ! イースXのロゴと、デフォルメキャラが描かれている。
私のはシルバーで、キャラはアドルとドギ(アドルの相棒)だった。青はアドルとカージャらしい。
・ショッパー
これは貰ってうれしいノベルティっすわ。日本ファルコム強い。しかし、最強はこっちではない。貰った時はその優秀さに気付いていなかったこれだ!
ショッパーである。この手のイベントではよくある、長方形のデカいやつ。メタリックな感じで、光を反射して光る。「イースX 特製オーロラバッグ」ということらしい。
ぶっちゃけデカいショッパーは、あらゆるブースが配布している。イケメンや美少女キャラが描かれたものも多数。
対してイースのは、メタリックな青地が特徴的なだけで、他は白でロゴが描かれているのみ。「痛ショッパー」に囲まれると、ノー美少女にノーイケメン仕様は地味に思えてくる。
ゆえに貰った時には全く気にしていなかったのだが、実はこいつの性能がヤバかったのだ。
実際に現地に行っていただければ100%同意すると思うのだが、このバッグ、めちゃくちゃ視認性が高いぞ!
もっと派手なデザインのものが多い中、イースのショッパーは素材の特性だけで他全てのショッパーをねじ伏せている。光るってのは、それだけで強いんだな。
・歩く広告化
そしてシンプルなロゴのみというデザインは、帰宅中に真価を発揮することが発覚! ご覧ください。
表面に美少女やイケメン多めなショッパーは、やはり帰宅時には何かにしまうという選択をする方が多い。
デカいショッパーを何にしまうのか? 手軽なのは、同じくらいデカいショッパーで、表面にキャラが描かれていないタイプのものだろう。できれば丈夫な素材がいい。
そこで「イースX 特製オーロラバッグ」なのだ。イースのロゴって、ゲーマーにはわかるけど、わからん人にはただのアルファベットなんだよな。見られても恥ずかしくないし、痛くもない。
私も電車で帰ったのだが、めっちゃ皆、他社の配布物や戦利品をイースのバッグに入れて持ち帰っていた。
一般人からしたらただのメタリックブルーなデカいバッグで、ぶっちゃけ奇抜さはIKEAのバッグとそんなに変わらない。
それでもメタリックブルーは目立つので、とりあえずチラ見はされる。しかし一般人はそこで終わり。何も思わないだろう。
だがゲームを知る人なら「あっ、イースじゃん。なんかやってたんかな?」となり得る。そこからXで検索してTGSだと把握し、新作の情報にたどり着くくらいもあると思う。
凄まじい数の来場者を歩く広告化することに成功した日本ファルコム。場内ではキャラものショッパー剥き出しだった人も、外に出たらだいたいイース化していた。
デザインで販促戦争に勝った1つの例ではなかろうか。今年のショッパーをこのデザインにした人はマジでエラいと思う。
一般公開日に参加予定の方は、とりあえず日本ファルコムブース(KONAMIブース内)でイースのショッパーを貰っておこう。帰りに重宝するぞ! もちろん『イースX -NORDICS-』も試遊してみてくれ!
▼海浜幕張駅の改札に広告が出ている。そして通過していく「イースX 特製オーロラバッグ」の人々。
▼配布の状況などは公式Xを見てくれ!