ロケットニュース24

これ何でできてるかわかる? すべて食べられるのに「本物じゃない」二度見必至のエッグバーグ

2023年8月30日

突然だが写真のエッグバーグ、何でできているかおわかりだろうか?

ぷるんぷるんの目玉焼き、ジューシーでシズル感のあるハンバーグステーキ、そして付け合わせは間違いなくインゲン。

フィギュアや食品サンプルなどではなく、全部ちゃんと食べられるが、肉も野菜もいっさい使っていない。まるで別素材で禁忌品を再現する精進料理の「もどき料理」のような存在なのだ。


・全工程をご紹介

1時間前に時計を戻して、全工程を見てみよう。調理はすべて “謎の粉” を水に溶かすところから始まる。

いい感じの水溶液になったら型に注ぎ込む。周囲にはフルーツのいい匂いが漂う。


謎の粉の一部は、そのまま使うのではなく牛乳を足したり、レンジでチンするものもある。


所定の状態になったら、こちらも型に流し入れる。その後は1時間ほど冷蔵庫で寝かせる工程を挟む。

注目すべきはこの型。2枚をかっちり合わせると、中央の空洞に水溶液を流し込めるようになる。これはまさに、ガレージキットの作り方!

ガレキとは、粘土で作った原型をもとにシリコーンゴムで型取りし、レジンキャストで複製を作る少量生産のフィギュアのこと。

キャラクターの髪の毛の先など、細い部分は上手くレジンが流れず、硬化後に開けたら欠けていてがっくり! ……となるのだが、割とガチ目のオタクだった筆者は抜かりない。

箸で水溶液を押し込み、先までしっかりと充填(じゅうてん)した。


最後にシュワシュワと発泡する水溶液を作り、レンジで加熱。茶色のパンケーキ状のものができた。


材料が揃ったのでクライマックスの盛り付け作業である。


パンケーキ状のものを丹念に型からはがし


デミグラスソース……ならぬチョコソースをかける。


途中、一体化しているはずの目玉焼きの黄身が、本物ならありえない滑らかさでスポンと分離するアクシデントに見舞われながらも


大人の知恵で取りつくろって、ごまかし完了。


スーッと爪ようじを滑らせてバリを取りながらゼリーを切り出すという、ちょっと気持ちいい工程を経て


インゲンをセット。以上、ゼラチンと小麦粉とチョコレートで作ったハンバーグの完成である!


・「スイーツサプライズ・めだまやきハンバーグ」(税込540円)

実はこれは特別な知識も技術もいらない市販品、わずか数百円で購入できる子ども向けの菓子キット「スイーツサプライズ・めだまやきハンバーグ」である。

玉子の白身はピーチ味のゼリー。ビジュアルは完璧に目玉焼きなので、甘さに脳が混乱する。


黄身を割ると、半熟の中身がトロリとこぼれて……


なんてことはなく、あっさり分離して正体がバレるのだが、オレンジ味のゼリーだ。


本物よりはだいぶ大げさに、のけぞるインゲンはメロン味のゼリー。目玉焼き部分よりも弾力があり、同じゼリーでもまったく食感が異なるのが楽しい。

ハンバーグはチョコケーキ。裏面や断面のスポンジ部分に気づかなければ、本物だと思ってしまう。

これまで過去記事でも子ども向けとは思えない知育菓子や、ごっこ遊び菓子をご紹介してきたが、このクオリティには感服!

しかも今回の商品は、料理用の食器に載せても違和感がないほど、かなりのビッグサイズ。ミニチュアとはまた違ったリアリティがある。

サイズが大きいと理不尽に難度の高い作業がなくなり、失敗なく楽しく作れるうえに、見映えがよく食べ応えもある。姉妹品に「スイーツサプライズ・オムライス」(税込540円)もあるぞ。

発売は2023年5月で、全国の量販店などで購入可能。外国の方へのお土産としてもおもしろいと思う!


参考リンク:株式会社ハート
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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