ロケットニュース24

インドネシアで日本人のガイドになってみた → 致命的な自分の弱点を知った話

2023年8月22日

インドネシアって最近昼間はやたらと暑い。乾季だからしょうがない。でもインドネシアに来る日本人は皆揃って「日本よりめっちゃ快適、帰りたくない」という。日本の夏の感覚すっかり忘れちゃったけど、それだけやばいん?

さてさて、この度僕(アキル)はインドネシアに来られる日本人の方々のガイドになった。平日も休日も用がなければ部屋にこもるような人間に、果たしてガイド役が務まるだろうか?

どうやってガイドになったかというと、大学の休みで暇だったところ「8月に日本人団体が16人来るけどガイドやりません?」と誘いを受けたから。面白そうだし、暇なのもあって喜んで引き受けた。ちなみにマラン(僕が住んでいる街)の知識は0、なんでやねん。

インドネシアに来られるのは「教育観察ツアー」という目的で、日本人団体はインドネシアの小学校から高校を訪問して回り、授業の様子を見学して現地の生徒の皆さんと交流していく……とついでにインドネシアの観光。そんで僕はその観光のガイドになったわけだ。


・ご対面

まずはガイドの皆さんと打ち合わせ。ほとんどの人は日本語学部か日本語に関係する学部からで、まったく関係ない工学部からは僕を含めて2人だけ。もう1人も僕と同じく昔日本に住んでたことがあったようだ。

ここでグループ分けをしていく。


僕は加藤さんと土井さんのお二方と同行することに。

まずはレトロなベンツの前でパシャリ。


・カラフル村

さて、最初に来たのがマランの観光地(?)の1つ、「Kampung Tridi(3D村)」と「Kampung Warna-Warni(カラフル村)」だ。

実はここ来るの初めてだったり(ガイド失格)。


観光客は1人Rp5000(約50円)の入場料を取られる。その代わり可愛いキーホルダーが貰える。


見ての通り、ここにある民家はいろんな色で染められている。屋根も壁も全部めっちゃカラフル。


昔はとてもキレイだと言えず、貧困層が暮らす村だった。それを、大学生がペンキ会社と協力してカラフルに塗って180度変えたのが始まり。180度変わった村は観光地になって、村の人々たちの暮らしはいくらか改善されたのだ。


子供も観光客に慣れているのか、見かけるとすぐに「ハロー!」と元気よく挨拶をくれる。

元気やな~


2つの村を結ぶ橋の上で撮った写真。

カラフルな家、壁や屋根に生えてる苔、散らかったゴミ、渋滞の道路、曇り空。どこか寂寥感(せきりょうかん)が漂うな。


壁に何故かめり込んだママチャリ。


ミニ図書館があって、そこで子供何人かが遊んでる。


正直いうと、結構キレイだし映えるよこの場所。観光客がよく来るのも納得


・市場

カラフル村を抜けると今度はマランの有名な花市場と動物市場へ。結構な距離なので、「Becak(べチャック、自転車やバイクの前側に乗るところをくっつけた乗り物)」に乗って行くことに。

お二方曰く「楽しいけど落ちたら怖い」。そりゃ前の方にはガードとかそういうの無いからね。運転手のおっちゃんめっちゃ元気やったな~。


先に足を踏み入れたのが「Pasar Burung(鳥市場)」。鳥、カゴ、餌はもちろん、他の動物も適当に売っているところだ。

適当ったら本当に適当で、1つのカゴに動物を何匹も詰めてたり、(写真撮るの忘れちゃったけど)色がついた小鳥が売っていたりと、生き物の扱いが本当に雑。正直可愛そうである。


そんで「Pasar Bunga(花市場)」。ここでは装飾用の花がいっぱい売っている。さっきと違ってめっちゃキレイである。


・立ち入れなかったモスク

もちろんモスクは日本にもあるが、インドネシアのモスクも見せたい。というわけでマランにある「Masjid Akbar(マスジッド・アクバル)」に到着! 中ではコーランの練習が行われててこれは絶好のチャンス! と思い立ち入りの許可を貰いに……


だめだった。イスラム教の僕が付いてるから大丈夫かと思ったらめっちゃだめだった。そりゃそうだけど、何だか日本人の方に申し訳ないな……。


というわけで、モスク前の大広場で祈りの呼び声であるアザーンを待つことに。


・夕食に和食

さて、訪れたのがマランのモール「Malang Olympic Garden(マラン・オリンピック・ガーデン)」。ここは和食も洋食もインドネシアの食べ物もいっぱいあって選択肢が多いので夕食はここに。


……んで、何故か選択権は僕に全振りされた。お二人が決めてくださいと言っても僕が決めてほしいとのこと。困ったなぁ。

というわけで吉野家を選択。せっかくインドネシアまで来てもらったのに和食ってなんでやねん……と思ったけど、何だか感想を聞きたくって吉野家を選んでしまった。すまぬ。


お二人さん曰く「日本のやつとちょっと違うけど、これはこれで美味しい」とのこと。良かったなインドネシアの吉野家。


飲みたいとのことで、ホテルに着く前にお酒を購入。マランにお酒を売ってくれるバーがあるなんて初めて知ったし。

色んな種類があるもんだな~、どんな味だろうか


ばどわいざー


というわけで、今日の一日が終了。皆おつかれー!


・まとめ

久しぶりに日本語で喋れて本当に良かったし、インドネシアの良いところも悪いところも紹介できて感想も聞けて本当に良かった。てかめっちゃ楽しかったな、新しい友だちもできたし。

ただ、ガイドになって気づいたこともいっぱいあった。それは僕の日本語スキルだ。今まで日本語で本格的に話したことはめったにないため、日本語で説明する時によく言葉に詰まったり、思い出せない言葉があってグーグル翻訳をいっぱい使った。これから日本人と関わることが多くなりそうだから、ここは頑張ってもっと勉強していきたいなと思うのと……

僕、自分の街を知らなすぎる(笑) てか、よくこれでガイドになれたなって。まぁ普段外出することは無いからね、しょうがないね。

とにかく、めっちゃ楽しかったし、優しい日本人の方々と関わりあえてよかったし、自分の国を紹介できてよかった

「僕らフリー素材だから」と言ってくれた日本人団体の皆さんに感謝!


次も誘われたらガイドをやろうかな、でもさすがにその時はプラン作らないと(笑)


参考リンク:Doitブログ
執筆:アキル
Photo:RocketNews24

インドネシアでの教育観察ツアーの様子を撮ったYouTubeプレイリストと土井さんのブログがあるので合わせて是非!

▼ホテルに行く前に一緒に撮ってもらった写真!


▼着替えがないからってその姿で出ようとするマコトくん

高校生って良いな~

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