ロケットニュース24

1900万円の車に乗ってみた / 日産GT-RプレミアムエディションT-spec

2023年8月17日

いきなりだが、セレブとして生きていくことに決めた。セレブリティな男に生まれ変わりたいのだ。ってことで、手始めに “セレブとしての愛車選び” をすべく、日産で「見た目や装備はもちろん運転する楽しさも味わえるゴージャスな車を紹介してほしい」とお願いしたら……

日産が世界に誇る高級スポーツカー「GT-R」を手配してくれた。さすが日産、話が早い。調べたところ、2024年モデルは “森羅万象を味方にするGT-Rの集大成” だという……マジかよ。さすがにそこまでは求めていなかったが、良い機会なので乗ってみることにした。

・究極中の究極

日産の駐車場には「GT-R Premium edition T-spec」が停まっていた。特別仕様車の「T-spec」である。車の知識がほぼゼロの私が、いきなりプレミアムなスーパースポーツカーに乗ることになるとは……これもセレブとしての宿命かもしれない。

そう、先に言っておくと、私はド素人である。GT-Rの性能等について詳しく知りたい方は専門メディアをチェックしてほしい。しかし知識がなくても、GT-Rが放つ圧倒的迫力と美しさはストレートに伝わってくる。一応、スタッフの方に特徴を解説してもらうと……

ボディカラーは「ミレニアムジェイド」。名前がもう最高にプレミアムだ。そんでもってGT-Rは、最新のテクノロジーを駆使して “空力性能を向上させるデザイン” を施しているという。

具体的には、空気抵抗を増やさずにダウンフォース(車体を地面に押さえつけて安定させる力)を増加させるために、新しいデザインのフロントバンパーとリヤウイングが採用されたらしい。

んで、さらに注目なのは「サウンド」。聞けば、厳しくなる騒音規制をクリアできないとして、GT-Rは2022年モデルがファイナルモデルになると噂されていたものの……

航空機用ジェットエンジンのタービンブレード」をヒントにして消音効果を高めたところ、最高出力を維持しながらも走行時の不要なノイズと振動を低減できたという。

またGT-Rのエンジンは、専用のクリーンルームで1人の「匠」によって組み立てられるのは有名な話。3000人以上が働く横浜工場の中で「匠」はほんの数名しかおらず、エンジンには名前入りのプレートが付いていた……匠、カッコ良すぎるだろ!


・高級シート

そんな集大成にふさわしい最高のGT-Rにこれから乗るのだ……! 

インテリアも超ゴージャスだった。そして職人が仕立てたという高級シートは包み込まれるようなホールド感がある。車との一体感がヤバい。マジでハンパじゃない! 高級ソファのようなコシのある上質な座り心地!

で、で、速度メーターは340キロまで表示されている。100キロの目盛りが時計でいう8時の位置だ。調子に乗ってアクセルを踏んだら一瞬で捕まるだろう。そして本革張りのステアリングホイールは野球のグローブのような香り……クソッ、GT-Rの車内で部室を思い出すとは。


・風になった

実際に運転してみた。しなやかな走りとはこういうことか……バリバリの走り(レーシング)をイメージしていたが、街乗りも余裕でイケちゃう感じ。滑らか。ゲーセンのレースゲームみたいにもっとハンドルが重たくてグラッとするのかと思ったぞ。視界も広くて乗りやすい。

ただもしかしたら、もっと暴れん坊くらいじゃないと物足りないという人もいるかもしれない。やはり音や振動もほとんどないし小回りも効くから、ストレスなく毎日乗れるのではなかろうか。まさに日本のスーパースポーツカーである……


…………


ビビって40キロしか出せなかったけど。


・愛車にするしかねぇ

いやしかし気に入った。これはもう愛車にするしかねぇ。セレブ的に値段を聞くのは野暮な気もするが、一応スタッフの方に確認してみたところ……


「1896万700円です」



…………


「記念撮影だけさせてください」


というわけで、一生の記念になったでござる。ちなみに生産台数に限りがあって、同モデルはもう買えないという。って、マジかよ。買いたくても買えないのだ。なんなら即完売(しかも抽選)だったらしい。さすが世界に誇るGT-Rだった。いずれにせよ、セレブへの道は遠い。


参考リンク:日産「GT-R」
執筆:セレブリティ砂子間
Photo:RocketNews24.
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▼もう1回乗りたい……

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