7月も下旬に入り夏本番。カフェやファミリーレストランなど飲食店チェーンのかき氷を食べ歩いている中、すき家で “初” のかき氷が発売された。フレーバーはソーダ、いちご、宇治金時の3種。
とはいえ、牛丼屋において主役は肉と米だ。デザートはメインカテゴリーではないし、「まぁ、どんなもんかな」程度の気持ちで食べてみたら……
・「かき氷 パチパチクリームソーダ ソーダシロップ付き」(税込330円)
テーブルに運ばれてきたそれは、すき家印のプラカップに入っていた。
驚かされるのはその価格。全3種同一で税込330円! カフェチェーンの約半額、シロップオンリーの屋台のかき氷と同じか、場合によっては下回るかもしれない。
「かき氷 パチパチクリームソーダ ソーダシロップ付き」は鮮やかなハワイアンブルー。
トッピングにバニラアイス……ならぬアイスホイップクリームがのり、カラフルなラムネとパウダーがかかっている。
氷はほどよいシャリシャリ系。ガリッと音が出るほど荒くはなく、台湾かき氷ほどはフワフワしていない、ちょうど中間くらい。
青いカラーは実はブルーハワイではなく、ソーダシロップ! りんごやライムの果汁で爽やかに仕上げたとのことで、さっぱりした甘さ。
量産品の廉価シロップのようなケミカルな甘ったるさではなく、このシロップだけで意外にもかなり美味しい!
そこに粒ラムネがカリッ、ポリッとアクセントを加える。筆者のようにサクレコーラやラムネバー、サーティワンのポッピングシャワーなど、硬い食感が混じったアイスが好きなら、きっと大いに気に入るはずだ。
そして黄色い粒は口の中でポップする炭酸キャンディ!
たっぷりの量が入っていて、ピチパチと周囲に音が出るくらい激しく弾ける。これがかなり気持ちよく、爽快な気分に!!
さらに特筆すべきは「追いシロップ」!
アイスにかけてもいいし……
途中でシロップが足りなくなってきたなーというときに足してもいい。
繰り返すがアイスが付いて、工夫を凝らしたトッピングで食感に変化を与え、追いシロップまで用意されて税込330円である! これ破格でしょ!!
どことはいわないが、もっと上の価格帯で、もっと創意工夫のないかき氷も正直存在し、この違いはどこから生まれるのだろうと首をひねってしまう。
・「かき氷 いちごミルク いちごシロップ付き」(税込330円)
こちらは定番のいちごミルク。アイスがのっているのは同じで、フローズンいちごが気前よくたっっっぷり入っていた。
中には色鮮やかなシロップが充満している。ミルクシロップは後がけではなく、氷のほうにかかっているようだ。
さらに、こちらも「追いシロップ」あり。
フローズンいちごを混ぜ込んで食べると、コールドストーンアイスのようで美味しい! クリーミーなアイス×いちごが鉄板なうえに、トロリとした濃厚シロップで甘さ調節可。
意外性はないけれど、気前のよいフローズンいちごとアイスに満足感があり、追いシロップで「味が足りない」にも配慮。しっかり美味しい秀作だった。
個性を感じられるのは前述のパチパチクリームソーダなので、初実食なら前者がおすすめ!
・コストとのバランスが最強
ここで取り上げていない1種は「宇治金時ミルク宇治抹茶シロップ付き」で、同じく税込330円。上記2種を考えると、しっかり満足できることが想像できる。
そもそも同店にかき氷があることはあまり知られていないと思うし、あくまでサイドメニューだが、驚きのクオリティ。「かき氷を目的に訪問してもいい」というハイレベルだ。もし世界かき氷選手権コスパ部門があったなら優勝候補である。
……とここまで書いてハッとした。すき家はゼンショーホールディングス。ゼンショーといえば、筆者がその価格と独創性から「かき氷の聖地」とあがめるココスじゃないか! そういうことかぁぁぁ!!
販売終了時期は未定。テイクアウト可で、「食後のデザートとしてはもちろん、単品でも購入できます」とのことなので、ぜひ一度だまされたと思って食べてみて欲しい!
参考リンク:すき家
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]