ロケットニュース24

ドムドム「とろけるチーズカレーバーガー」はもっと注目されるべき / 確かな独自性で、凄く未来への可能性を感じる

2023年7月8日

最近ちょっと気になっているバーガーがあった。ドムドムバーガーが6月24日から販売を開始していた「とろけるチーズカレーバーガー」だ。

ドムドムは都内の店舗全てが私の活動圏から遠い。そのため今まで1度も行ったことがなかったのだが、この新作バーガーには何かありそうな気がしていたのだ。

いよいよ試したくて仕方が無くなったので、一番近い銀座の店舗で食べてみることに。

・ドムドム

店内に入ると、さっそく壁に目当てのバーガーのメニューが。お値段は1000円。


人生初のドムドムでもあるので、いちおうメニューもチェック。


へぇ、ドムドムってこういう感じなのか。なかなかにオリジナリティのあるメニュー。他社とはあまり被らなそうだ。恐らく狙ってる客層も、マックやモス等とは違うのだろう。


・カレー

店員さんの動きや厨房の様子をそれとなく見ていたが、アメリカのダイナーのような感じで、そこそこガチに調理するスタイルなもよう。オーダーから待つことしばし、出てきたのがこちら。


ケチャップの横に、寿司についてくるのと同じようなガリが付属している。興味深い。


メインの「とろけるチーズカレーバーガー」をもっとよく見ていこう。構造はこんな感じ。


パティはそんなに大きくないタイプ。メインはあくまで、その下のカレーの入ったコロッケ的部位なのだろう。野菜のフレッシュ感もグッド。

ちなみにバーガーはドムドムの旗で串刺しにされており、横にしても崩れない。


断面をチェック。ナイフがあくまで食器としてのナイフなので、切るというよりは潰すような感じになってしまった。


それでも何となくこのカレー入りのブツがどんなものかはわかるだろう。


メニューには “カレーをサクサクに揚げたフライ” とあるので、カレーコロッケか、カレーパンみたいなものかと思っていた。しかし実態はそのどちらとも微妙に違っていることが発覚。

コロッケやカレーパンよりも衣の強度が貧弱で、内部のカレーのリキッド感が、マジにカレーなのだ。液体のカレーを絶妙なテクニックで、うまいこと揚げている。

このオリジナリティは結構強いぞ。食べた感じも独特で、完全に新しいタイプのカレー系バーガーに仕上がっている。

クリームコロッケとも違うし、強いて言えば、バターを揚げたヤツに近しい食感だろうか。地味と言えば地味だが、しかしこの食感の独自性はマジだ。

トータルのバーガー自体のウマさは、まあそこそこって感じで、そんなに大騒ぎするほどの領域にあるとは思わない。しかし、このカレーのフライと、その食感については、大いに注目に値すると思う

なんというか、可能性を感じるのだ。例えば同じ技術でグラタン系を仕込んでもいいだろう。マックのグラコロとは食感が違うので、グラコロの時期に馬鹿正直にグラコロの模造品で勝負せず、グラタンのフライをぶつけたりしたら面白い勝負になると思う。

あるいはシチュー系を仕込むなどしても興味深い結果が得られるかもしれない。他にも、ある程度の粘度を持つ液状のものであれば、同じ技術で何でもかなりのリキッド感を維持したままバーガーに組み込める気がする。これはバーガー界に密かに生まれた革新の芽……かもしれない。

参考リンク:ドムドムハンバーガー
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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▼メニューで他と比較されそうなのは、250円の「クリスピーチキン」くらいだろうか。ワンチャン何かあるかもしれないと思って頼んでみた。

パッと見た感じは没個性で、ネタ的に外れかと思えたのだが……

表面の薄くもかなりハードめなクリスピー感と、濃い味付け。そして内部はジョナサンのチキンほどではないが、しかしケンタには勝っていそうな柔らかさ。これは、コンビニ各社のチキンや、モス、ケンタ、ジョナサン等、各社の似た価格帯の似たチキン同士の対決で上位に食い込める実力があると思う。

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