「なるほど、これが狂気か」──。そのピザの存在を知ったとき、私(サンジュン)はそう感じざるを得なかった。狂気の震源地はドミノピザ。2023年7月3日より発売されている『ピクルスピザ』を狂気のピザと言わずして何と言えばいいのだろう?

発表によれば「本場アメリカで話題のピザ」「アメリカでは、ハマる人はどハマりすると話題」とのことだが、アメリカのドミノピザは何を考えているのか? これは真相を確かめねばなるまい……。

・狂気のピザ

ピクルスピザはその名の通り、山盛りのピクルスをトッピングしただけのピザである。ピクルスの酸味を引き立たせるため あえてトマトソースを使用しない等、ピクルスのピクルスによるピクルスのためのピザと言えよう。

さらに本場感を味わえるよう、生地は直径40センチのNYスタイルを採用。そこに総重量600グラムのピクルスを惜しげもなくトッピングしているらしい。商品画像を見る限り、マジでピクルス三昧のピザである。

とはいえ、私もピクルスは結構好きなほう。マクドナルドのピクルスも “当たり” だと思ってるし、自分でピクルスを漬けることもある。私が『ピクルスピザ』にドハマりする可能性もゼロではないハズだ。

・買ってみた

というわけで、ドミノピザで『ピクルスピザ』を購入。デリバリー価格は4990円だが、持ち帰りだったため価格は2495円であった。知ってはいたが、直径40センチのNYスタイルはかなり巨大だ。で、箱を開封すると……


キャァァッァァアアアア!!!!!


それはまさにピクルス星。ガチでピクルスまみれやないか! 箱を開けた瞬間からただよい始めるピクルスの香りも込みで、やはり “狂気のピザ” としか申し上げようがない。

ただし、味は全く悪くなかった。あまりにもピクルスすぎてピザを食べている感じはしなかったが、ピクルスの酸味は意外とまろやか。手っ取り早く言えば「マックのハンバーガーのピクルスの部分をひたすら食べてる感じの味」といったところだ。

・おすそわけ

無類のピクルス好きでなければ、1切れで十分にピクルス欲は満たされるハズ。私も2カ月分くらいのピクルスを補充したため、残りは編集部の「ご自由にどうぞデスク」に置いておいた……のだが。


誰も手を伸ばさねぇぇぇええええ!!!!!


普段ならピザを置いた瞬間にわらわらと人が集まるにもかかわらず、ピクルスピザだと知った途端に微動だにしやがらねえ! 少なくとも当編集部内でこんなに不人気なピザは初めて見た。おい、味は悪くねえぞ!!

メンバーからは「ピクルスは好きだけど、こんなには食べたくない」「ピザの箱を見たときはワクワクしたんですけど……すみません」「ニオイがスゴイから片付けてもらっていいですか?(ややギレ)」などと言われ放題のピクルスピザ。そ、そこまで……?

・2度と発売されない可能性大

とはいえ、わざわざ半分にカットしたピクルスピザを配り歩いたところ「味は悪くない」という意見で一致したことはお伝えしておく。味は悪くないがそんなには食べたくないピザ、これが現段階での『ピクルスピザ』の率直な評価である。

なお、ドミノピザによると「数量限定のためピクルスが売切れ次第販売終了となります」とのこと。いや、売り切れてたまるかよ! 日本では2度と発売されない可能性が高いので、興味がある方は今のうちに『ピクルスピザ』をご賞味いただきたい。

参考リンク:ドミノピザPR TIMES
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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