今さらながら『池袋ウエストゲートパーク』にハマってしまった。どれほどハマったかと言うと、着信音を主人公のマコトと同じ『Born to Be Wild』に設定したレベル。いつもマナーモードにしているから出番がなかなかないが、単音の着メロは意外と渋いし気に入った。
ドラマが放送されたのは2000年4月14日から6月23日。19歳当時の私が本作を見ていたら、同じように着メロを設定していただろう。同い年の妻夫木聡さんや高橋一生さんがやはり若く見える。放送当時の渡辺謙さんの年齢になった今、はじめて本作を視聴したらこうなった。
・池袋ウエストゲートパーク
Netflixで伝説のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』が約20年ぶりに帰ってきた……らしい。当時流行っていた『I.W.G.P』だな。試しに見てみるかってことで、再生ボタンを押したのが約1週間前のこと。ここから先はネタバレもあるので注意してほしい。
んで、昨日ついに最終話「士(サムライ)の回 ブクロの一番長い日」を見終えたのだが……こんなに面白かったとは。とくに山Pィィイイイ! からのタカシィィィイイ! からのヒカルお前もかァァアア! というクライマックスの圧倒的過ぎるラッシュには震えた。
まるでインド映画『RRR』のラスト30分のような凄まじい畳み掛け。ついでに言うと、マコト(長瀬智也)とキング(窪塚洋介)は、ビームとラーマように “すべて” を持っていた。それぞれに独特の存在感と華やかさがあり、異なるカリスマ力を発揮しまくっていたのだ。
当時を思い返すと、大学内にはマコトとキングがやたらと多くいた気がする。あれはドラマの影響だったのか。ベッカムも多かったけど。ちなみにマコトが熱狂的な川崎麻世ファンということで、配信後に川崎麻世の人気まで再燃しているらしい……マジでどういうことだよ。
それはさておき、テーマもなかなか刺激的だ。カラーギャング・暴力・殺人・ドラッグ・援助交際・引きこもり・ネズミ講などの社会問題が次々と登場。まさになんでもありの池袋。
山Pは池袋のシンボル「いけふくろう」をパクり、阿部サダヲは交番勤務中に風俗に駆け込む……絶対ダメなことをサラッとやってのける “軽さ” が小気味良い。また、小ネタやギャグがテンポ良く差し込まれるので、重くなりすぎないのもいい。
・個人的にアツすぎる出演陣
そういえば以前の記事で、出演陣の豪華さが取り上げられていた。長瀬智也・加藤あい・窪塚洋介・山下智久・佐藤隆太・坂口憲二・妻夫木聡・高橋一生・阿部サダヲ・小雪・渡辺謙など、たしかに超豪華。さらに遠藤憲一や……小栗旬まで出ていて(第2話後半)ビビる。
もっと言うと『学校へ行こう!』の名物コギャル・サオリとミホや、『王様のブランチ』の姫様・はしのえみ、『ワンダフル』のワンギャル・宮崎景子などが出ていたのも激アツだった。チョイ役によって放送当時の記憶がよみがえる。この流れで東幹久も出てほしかったぞ。
・惚れたのはあの人
さて、冒頭でも述べたとおり、現在42歳の私は放送当時の渡辺謙と同い年。何が言いたいのかというと、リアルタイムで見ていたらヒカル(加藤あい)やカナ(小雪)になびいていたのかもしれないが……42歳の私は圧倒的にリツコ派(マコトのお母さん)である。
つまりライバルはきたろう(吉岡刑事)だ。キャバレーニュージャパンで開催された「カラオケクイーンコンテスト」で優勝した際(第8話)に最も喜んだのは、マコトでもG-Boysでもなく私だろう。本当は42歳なのに35歳だとサバを読んで優勝したリツコはマジで熱かった。
とにかく今でも着信音を変えるくらいだから、リアルタイムで見ていたらモロに影響を受けていたに違いない。20年以上前の作品にこれほど熱中してしまうとは……私と同じく実は見たことがないという方はぜひ見てほしい。もちろん当時見ていた方も楽しめるだろう。
当時は忙しくて「ドラマを見る」という習慣がなかったが、落ち着いた今あらためて名作と呼ばれる国内ドラマを見てみようかなと思った。『東京ラブストーリー』は大人になってから見たけど、ロンバケもラブジェネも名前しか知らないんだよな〜。次は何を見るべきだろうか。
参考リンク:Netflix「池袋ウエストゲートパーク」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼マコトの着信音