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グンマーで100年前のカレーが食べられるって知ってた? 大正時代からの継ぎ足しカレーソースを味わってみた! 前橋市「レストラン ポンチ」

2023年5月1日

100年以上前のカレーが味わえる老舗レストラン「ポンチ(群馬県前橋市)」。創業の大正9年(1920年)から継ぎ足しで作られているカレーは世代を超えて人気とのこと。今回は県内最古級のカレーについて紹介していきたい。

実際に「ポンチ」を訪ねてみると、店構えがレトロチックで雰囲気抜群。ハイカラなキューブ型ライトやノスタルジックな文字看板に、どことなく大正ロマンを感じる……それではさっそく入店してみよう。


・100年カレーのレストラン「ポンチ」

店内は思っていたよりモダンな感じ。木目を基調としたスタイリッシュな空間が広がっている。オープンキッチンからカレーの香りや調理音がダイレクトに伝わってきて食欲アップ。


席に着いてメニューをチェック。やはりカレーが中心の品揃え……オムライスなども気になるところだが、今回は人気の『カツカレー(税込1000円)』を注文。



待つこと約10分、いよいよ “100年カレー” とご対面。黄金に輝くカレーがなんとも美しい……レトロなアルミ皿もいいアクセント。ボリューミーなトンカツや千切りキャベツ、福神漬けが丁寧に盛りつけられている。


まずはカレーソースをひと口。……舌にのせた瞬間はピリッと辛めだが、味わっていくうちに甘みがゆっくりと口全体に広がる。とろっとろで口当たりは超なめらか。あぁ、なんてコク深いカレーなのだろう……これが100年以上継ぎ足された風味。ちょっと感動するほどウマい。


サクサクの衣をまとったトンカツは、やわらかくてめっちゃジューシー。噛めば噛むほど肉汁があふれでてくる。カレーソースをたっぷりかけてライスと一緒に頬張ると……これまた絶品。


角切りのビーフやジャガイモなども溶け込んでいたり、食べ進めるたびに食感が変わって結構楽しい。全体的に量は多めだったのだが、いつの間にかペロリと完食。味よし、見た目よし、ボリュームよしと三拍子揃った至高のカレーであった。


ちなみに余談だが、群馬の偉人であり “日本近代詩の父” として名高い「萩原朔太郎(前橋市出身の詩人)」も、ここのカレーを好んでよく食べていたそうだ。……時代は違えど、同じ場所で同じカレーを口にするというのは、なかなかロマンティックではないだろうか。

1世紀にわたり毎日継ぎ足しで当時の味を守りつづけている「ポンチ」。歴史と伝統がたっぷり詰まったカレーは、一食の価値があるとお伝えしておこう。


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 レストラン ポンチ
住所 群馬県前橋市千代田町3-3-18
時間 月曜日 12:00〜15:00(L.O.14:15)、水曜日〜土曜日 12:00〜15:00(L.O.14:15) / 17:00〜21:00(L.O.20:00)、日曜日・祝日 12:00〜18:30(L.O.17:30)
休日 火曜日

執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
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▼店先には創業当時の貴重な写真が飾られている

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