「ロイヤルホストのパンケーキ不合格問題」で世間をザワつかせたTBSテレビ「ジョブチューン」であるが、そのステータスはむしろ高まっているようだ。「ジャッジされたい!」という企業が後を絶たない以上、しばらくはジョブチューンの情報が大きな影響力を持つのだろう。
さて、そのジョブチューンで先日放送された「餃子の王将」回で、なんと『キムチ炒飯』が不合格になったというではないか。餃子の王将の『キムチ炒飯』を愛する私(サンジュン)としては「確かに!」と強く思う反面、「わかってないな」と言わざるを得ない。
・ぶっちゃけ65点だけど
2023年2月25日の放送で「餃子の王将」が取り上げられたことは、たまたま入った餃子の王将にデカデカと書いてあった。それによると多くの商品が合格する一方で、数少ない不合格メニューが『キムチ炒飯』だったとのことである。
それを見た瞬間、私は即座に「確かに」と納得した。というのも、餃子の王将よりも美味しい『キムチ炒飯』は世の中にいくらでもあり「餃子の王将のキムチ炒飯の点数は?」と問われたら、私は「せいぜい65点くらい」と答えるだろう。
だがしかし、私から言わせれば餃子の王将の『キムチ炒飯』の真価はそこではない。この記事では「65点のキムチ炒飯が点数以上に尊い理由」を全力でプレゼンさせていただく次第だ。
・従業員が選んだキムチ炒飯
さて、餃子の王将の『キムチ炒飯』は税込み価格572円、ジョブチューンには「従業員が選ぶおすすめメニュー」として登場している。まずはこの「従業員が選ぶ」というところが大きなポイントだ。
というのも、餃子の王将の『キムチ炒飯』は「プロっぽくない味」もしくは「自分でも作れそうな味」こそが最大の魅力だと考える。通常の炒飯はさすがのウマさで「やっぱりプロには敵わないなぁ」と感じるが、キムチ炒飯はそうでもない。
大して酸味が効いていないキムチはたっぷりとは言い難いほどの量しか入っておらず、肉はひき肉が使用されている。お世辞にも「最高のキムチ炒飯を作り上げるため総力を結集!」などとは思えないチープな作りである。
……が、そこがイイ! お行儀が悪いことは百も承知だが、人間1人でスマホでもいじりながらダラダラと食事したいときもあるだろう。そんなシチュエーションにピッタリなのが餃子の王将の『キムチ炒飯』なのである。
要するに「構えない味」という事になるが、従業員に選ばれた理由もまさにそこではなかろうか? 毎日まかないでとびきり美味しいメニューもいいけれど「たまには気合いを入れないで食事をしたい」……そんな時はキムチ炒飯がうってつけだ。
・気合いがいらないメニュー
また、キムチ炒飯がかなり構えない味であるため、付属のスープがバカほど美味しく感じることも記述しておく。キムチ炒飯と餃子を食べても1000円以内で余裕で収まる安心感込みで、餃子の王将のキムチ炒飯は素晴らしいメニューだと訴えたい。
たまには時が止まるほど塩分濃いめのキムチ炒飯。逆に塩気が無さ過ぎてめちゃめちゃオーガニック風なキムチ炒飯。そしてごくごく稀に「今日めっちゃウマくない!?」と奇跡が起きるキムチ炒飯。ジョブチューンでの不合格は仕方ないにせよ、それでも餃子の王将のキムチ炒飯は最高だ。
とにもかくにも、従業員が選んだと知った瞬間「だよな!」と思わずにいられなかった餃子の王将のキムチ炒飯。初めての人はどうか気合いを入れ過ぎず、ハードルを上げ過ぎず、期待し過ぎず召し上がっていただきたい。俺は好きです。
参考リンク:餃子の王将
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.