スシローが壊されていく。一部のバカ客がバカなことをしたせいで、株価が168億円下がったと言われたり、店内がガラガラという声があったり。スシローからしたら大損害であり、社内の人は怒って当然。
その中で、もっとも怒っているのは今の時期に始まったキャンペーンの担当者ではないだろうか。なにせ、最近のスシロー関連のニュースはバカ客の迷惑行為がほとんど。「うにとろ祭」のようなキャンペーンは全くと言っていいほど注目されない。
そこで! あえて今の時期に「うにとろ祭」のレビューをしてみることにした。
・アリ
結論から言おう。アリだ。スシローへの同情を抜きに評価しても、「ずっとやって欲しいキャンペーン」というのが率直な感想だった。
「うにとろ祭」で販売されているのは、『濃厚うに包み』や『とろける炙りサーロイン』『うにクリーミーコロッケ』などなのだが、中でも特に『濃厚うに包み』が美味い。こちらは軍艦ではなく、海苔がウニとシャリの下に敷かれているスタイル。
お好みでウニに醤油を垂らし、海苔をシャリに巻きつけるようにして食べる。軍艦のように海苔の全面がシャリに密着していないから、『濃厚うに包み』の海苔はパリパリ。
個人的に、今まで回転寿司のウニにあまり良い印象はなく、「ウニのようなネタは高い店で食べるもの」と思っていたのだが、『濃厚うに包み』によって固定概念が覆ったと言っても大げさではない。
価格こそスシローの中ではちょいお高め(都市型店舗で1貫210円)ではあるものの、クオリティを考えたらむしろ安いかも。
というか、私が店を訪れたときに両隣の人が『濃厚うに包み』を注文しまくっていたので、「めっちゃ美味い」と感じたのは私だけではないような気がするぞ。
ちなみに、このキャンペーンは2023年2月12日まで。ネタ自体はなくなり次第終了だから、気になる人は急いでくれ。
・外食への警戒心
昨今話題になっている動画を見ると、外食することにどうしても警戒心を抱いてしまう。頭の中では「SNSが発達してバレやすくなっただけで、迷惑行為をする人は昔から一定数いた」と分かっていても、やはり気持ち悪い。
しかしながら、『濃厚うに包み』を何個も頬張っているうちに、私の中にあった警戒心のようなものはウニと一緒に口の中で溶けてしまったようだ。
──という記事のオチまで頭に浮かんでいたそのとき……! 私は寿司レーンの近くで切なすぎるPOPを見つけてしまった。
ま、まさかお前も……!
迷惑行為が拡散された時期に売り出されたヤツかよ!
こんなにトガった商品なのに……
タイミングがタイミングだからか……
注目度は……
いや、あえて言うまい!
お前も迷惑行為の犠牲者……!
というか、今の時期でもスシローはキャンペーンをやりまくっているのに、話題を集めるのはバカ客の動画ばかり。これはかなり気の毒な状況だ。迷惑行為じゃなくて、なるべく早くキャンペーンや商品が注目を浴びるようになることを願ってやまない。
参考リンク:スシロー「うにとろ祭」、Business Journal
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼『とろ煮あなご』も美味かった〜。価格は1貫210円(都市型店舗価格。以下同)
▼『網走産〆にしん(1貫210円)』は身がフワフワ。
▼『うにクリーミーコロッケ(210円)』はマジでクリーミー
▼別キャンペーンの『春を告げる苺とピスタチオのパフェ(480円)』。味と価格を考えたらコスパがすごい
▼そしてこちらが『カラシビ味噌ラーメン』。シビれ具合は3段階から選べて、1シビ480円、2シビ490円、3シビが500円。2023年2月12日までで、完売次第終了だ