あなたは台湾にお出かけになったら、何を召し上がりたいだろうか? 小籠包? それとも魯肉飯? もちろん両方とも美味しいが、私、P.K.サンジュンが是が非でもオススメしたいのが、コンビニで売っている『焼きいも』である。
「海外にまで行ってコンビニ(笑)」と思ったあなたは残念ながらド素人と言わざるを得ない。台湾のコンビニで売ってる焼きいもは正真正銘のガチ! なんなら1日1回食べてもいいくらいの圧倒的ウマさなのだ。
・1年中コンビニで売ってる
焼きいもとは、サツマイモを焼いただけのシンプルな料理である。ゆえに世界中どこへ行っても焼いもくらいあるのだろうが、年がら年中焼きいもがコンビニで売っている国は、おそらく台湾だけなのではないだろうか?
台湾ではセブンイレブンでもファミリーマートでも、ファミチキ感覚で焼きいもが売っている。なんなら空港内のメチャメチャ狭いコンビニでさえ焼いもが取り扱われているから、どれだけコンビニの焼きいもが日常的かお分かりになるハズだ。
・セルフ形式
さて、台湾のコンビニではレジ前にセルフコーナーが設置されているケースが多く、その一角に「焼いもマシン」がある。一緒にならんでいるのは「煮たまご」や「フランクフルト」であることがほとんどだ(どっちもウマい)。
焼いもの大きさはマチマチで、好きなサイズを付属の紙袋に放り込めばOK。あとはレジで重さを測ってくれるから、そのままお会計を済ませよう。価格は重さにもよるが、150円~250円ほどが目安となっている。
台湾のコンビニの焼いもはいわゆる “ねっとり系” で、日本によくある “ほくほく系” ではない。勝手にノドの奥に吸い込まれていくほどの なめらなさなので「台湾の焼いもはほぼ飲み物」と申し上げても過言ではあるまい。
・ほぼ飲み物
また甘さも「ノドが焼けるほど甘い」というよりは “重さを感じない程度に甘い” といったところだろうか? もちろん甘くてシルキー食感なためスイーツ感覚でもいただけるが、食事としても成立するような程良い甘さと言っていいだろう。
さらに集中的にコンビニの焼いもを食べてわかったことだが(3日間で6回)、台湾の焼いもには ほんのりとした酸味が存在する。この酸味が後引く味わいになっており、ガツガツ食べられる焼いもとなっているのだ。
これだけのウマさでありながら「コンビニで買える」「しかも1年中買える」となれば「台湾初心者にこそオススメのグルメ」と認定してもいいハズ。1度の旅行で1度と言わず、1日1回は召し上がっていただきたい。
水際対策が緩和され、グッとハードルが下がった台湾旅行。日本から気軽に行ける旅先の1つなので、久しぶりの海外旅行に台湾もオススメだ。その際はコンビニの焼いも、コンビニの焼いも、コンビニの焼きいもをどうかお忘れなく。
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.