2022年10月10日の午前6時ごろに、今月の満月の時がやってくる。ということで、9日の深夜から10日未明にかけてが観測のタイミングだ。
ちなみに月と木星が接近しているので、満月と共に、そばで明るく輝く木星も観測することができるだろう。
・ハンターズムーン
まずは満月から。ネイティブアメリカンによる呼称は「ハンターズムーン」。北米最古の暦系メディア The Old Farmer’s Almanac によると、この名称は “「ハーベストムーン」の次の満月” につけられるのだそう。
ということで、年によっては10月だったり11月だったりするそうだ。今年は9月の満月が「ハーベストムーン」だったため、10月が「ハンターズムーン」とのこと。
名前の理由は、冬に備えて狩りをするべき時期だからだそう。冬支度で肥え始めた動物たちを狩って、厳しい冬を乗り越えるための食糧とするわけだ。
・そばには木星も
今回の満月は、すぐそばに木星もセットで見ることができる。実は木星は9月27日に衝（木星、地球、太陽が真っすぐに並ぶこと）を迎えたばかり。
今ならまだ街灯りなど全く問題にならないほど、非常に明るく輝いている。この機に、月とともに観察してみてはいかがだろう。
天体望遠鏡があれば余裕だが、実は安い双眼鏡でも木星本体はもちろん、ガリレオ衛星を観察することも可能だ。
さすがに表面の模様が見えるほどアップにするのは天体望遠鏡でなければ無理だが、10倍前後の双眼鏡でも木星のそばに小さく輝く衛星たちが見えるはず。
木星も月も非常に明るいので、一眼レフやミラーレスカメラをお持ちの方は撮影を試みるのも一興だろう。
・天気は
最後に気になるのは天気。気象庁によると、9日の天気予報は……
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＞ 宮城以南の本土は全滅!! ＜
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予報はあくまで予報。10月8日17時に発表された予報なので、まだ変わってくるかもしれないが、さすがに期待できない気がする。
そのかわり沖縄本島、小笠原諸島、岩手県、秋田県、そして北海道は絶好調なようなので、その辺りにお住まいの皆さんは、ぜひ満月と木星、そしてガリレオ衛星のコラボをお楽しみください。
なお、10日になると小笠原諸島を除く日本全土が雨か曇りになるとの予報。晴れの予報が出ている地域も時間の経過と共に雲が出てくる可能性。
参考リンク：国立天文台、気象庁、The Old Farmer’s Almanac
執筆＆写真：江川資具
ScreenShot：気象庁