心から届けたい。屋久島の星空を。なにせ、メガネをかけても0.7くらいしかない私(中澤)の視力で天の川が見えるのだ。しかも、空の端まで星の光がくっきりしている。私の視力が1.2だったら感動の涙で逆にボヤけてしまったに違いない。要するに、美しい。
しかし、悲しいかな、私の持っているカメラは星空に対応できず、iPhoneもXRだ。普通だったら、これで星空を撮影しようとか無謀にもほどがある。でも、私は少しでも伝えたいんだ! この絵に描いたような天の川の輝きを!!
・XRでなんとかならないか
iPhoneのカメラにナイトモードが搭載されたのは11からだ。ゆえに、XRのカメラは闇に対してはマジで貧弱。暗いしブレるし使い物にならない。そんなXRでも、無料アプリ『星撮りカメラくん』によって星の光を写せたことは以前の記事でお伝えした通り。正直、光が写っただけでも凄いと思う。だってXRだからね。
機材のポテンシャル的にはMAXまでいってる。とは言え、私が見ている星空はこんなものではないことも事実。ああ、マジで口惜しい。こんなにもどかしいことがあるなんて。
・有料版ならどこまでいけるのか?
そこで『星撮りカメラくん』の有料版である『星撮りカメラさん』を試してみることにした。シャッター速度だけではなく、ISO感度もイジれるこのアプリ。無料であれだけ優秀な『星撮りカメラくん』の有料版ならひょっとしたらひょっとするかもしれない。
一方で、所詮iPhoneXRなので天の川まで期待するのは酷な気もする。とは言え、610円程度なので、どちらかと言うとダメ元だ。期せずして勃発したタテホコ対決「屋久島の星空 VS 星撮りカメラさん(iPhoneXR)」。はたして、勝つのはどっち!? ファイッ!
マジで天の川が写ってしまった。
『星撮りカメラさん』スゲェェェエエエ!
・注意点
ちなみに、設定値は、ISO感度が2304まであり、シャッター速度は120秒まである。また、撮影モードとして「星空」「夜景」「天の川」「比較明」「星グル」があるが、何度か撮影してみた感じだと、私が屋久島の天の川撮影に1番適しているように感じたのは、天の川モードでISO感度2304・シャッター速度30秒の設定だった。
特にシャッター速度は、60秒以上になるとiPhoneを三脚で固定していても、星の方が日周運動で動いてブレてしまうので注意しよう。
・本当の夜空は
それにしても、iPhoneXRでも撮れた天の川。完全に性能の限界を突破している。そんな『星撮りカメラさん』も凄いが、やはりこれだけくっきり天の川の見える屋久島の夜空も凄い。
実は、ドミトリーで同室のMさんはそんな星空を撮影するために屋久島に来たとのこと。私がiPhoneで撮影している同じ場所で、ガチ機材で何時間も撮影していた。いわく「天の川が端までくっきり見えるのは珍しい」のだそうだ。
最後に、そんなMさんが撮った屋久島の夜空を掲載しておく。当然ながら、こっちの方が綺麗なのだが、比較対象として参考にしていただけると幸いだ。
参考リンク:星撮りカメラさん
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼フォトショで色を夜っぽくしたら似た雰囲気にならないかと思ったが、ノイズが乗ってるのがやっぱりちょっと違う。まあ、iPhoneXRで撮ったと考えたら上出来だが。