ロケットニュース24

よく腹を壊すケニア人が解説する「ケニア人が腹を壊しやすい理由」とは / カンバ通信:第196回

2022年8月25日

ジャンボ! チャオスだよ。突然だけど、よくオレは腹を壊す。なんなら何かを食べた時、腹を壊したか否かで良し悪しを判断しているフシもある。だがこれは、何もオレが腹を壊しやすいから、というわけではない。

何人からの読者から「ポテトで腹を壊すのは、チャオスさんの腹が弱いせいでは……」とのお便りが届いていると日本のゴーから報告を受けたが、断言したい。オレは腹を壊しやすい人間でははない。これはあくまでオレの自説なのだが、「ケニアにいるみんな腹を壊しやすい」と思っている。

ケニアの腹壊し問題は、オレだけではなく、ケニアに住むみんな(上流階級を除く)の頭を悩ませている問題だ。大人だけではなく、小さな子供もお腹の調子を壊すことが多い。それはなぜか? 腹痛の原因となるのは……


水とメシである。


「給食を食べたら下痢になった」なんてのは日常茶飯事。それはオレが子供の頃(学校に通っていた頃)から変わっていない。昔っから何かを食べては腹を壊して下痢になった。むろん原因は、不衛生な水とメシ、だ。

腹痛にならないためには……たとえば水なら「きれいな水(売ってる水)」か「煮沸した水」でなければならない。それ以外の水を摂ると、決まってお腹を壊すんだ。メシも同様。不衛生だと、かなりの確率で腹を壊す。

これはオレだけではなく、みんなそう。極論言えば、スラム街に住んでいる人たちも同じだよ。間違いなく彼らの方が腹を壊している。スラムに住んでいるからスラム飯が大丈夫、というわけではないとオレは思っている。

そのために、オレたちは食べ物にたくさんのコショーをかける。ポテトでも、塩ではなくコショーをかけているだろ、オレ。あれは、せめてもの抵抗(防御)なのだが……コショーについての話は、またこんど。クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
Photo:RocketNews24.

リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!

モバイルバージョンを終了