ロケットニュース24

遊べば遊ぶほど地域が好きになるカードゲーム「知域王」 / 佐渡バージョンで元佐渡住民と対戦してみた結果…

2022年8月14日

実は筆者、生まれ故郷は佐渡島である。親の仕事の都合により、この世に生を受けてから10か月ほどを佐渡島で過ごしていた。

現在住んでいるのは違う場所で佐渡にいた頃の記憶は全くないため、佐渡の文化や自然についての知識はほとんどないと言ってもいい。強いて言うなら「トキがいて金がいっぱい採れる島」くらいの認識だ。

いくら現在住んでいないからと言って、生まれ故郷についての知識がこんなふわっとしたものでいいんだろうか……? もう少し詳しく佐渡について知りたいな~、と思っていた矢先……今の自分にぴったりなアイテムを見つけてしまった。

その名も「知域王」である。


・佐渡のカードゲーム

こちらのアイテム、なんと佐渡をテーマにしたカードゲームなのだという。Amazonや新潟県内の書店などで販売されており、価格は税込2500円。公式ページによると、2022年4月に「新潟市」バージョンも発売されたそうだ。

蓋を開けてみると、2つのカードの束と説明書、役一覧表が入っていた。カードの束を詳しく見ていくと、どうやらこのゲームは大きく分けて3種類のカードで構成されているらしい。


まずは1から10までの数字が書かれた「ナンバーカード」。


続いて佐渡の景観やグルメなどが書かれた「佐渡カード」。


最後に佐渡で起こる様々なイベントが書かれた「イベントカード」。

おおお、どのカードにも佐渡についての知識が詰め込まれていてカードを眺めているだけでも佐渡について詳しくなれそう!

パッケージ裏にも「この場所を知れば知るほど強くなる」って書いてあるし、もしかして佐渡について詳しければ詳しいほどゲームで有利になるのかな……? さっそくプレイしてみることにした!


・プレイ開始

本日の相手は両親2人。対戦よろしくお願いします。

2人とも約3年間佐渡で過ごした経験があり、私なんかよりよほど佐渡の知識が豊富である。果たして太刀打ちできるんだろうか……

それではさっそくゲームの準備を始めよう。まずはそれぞれ好きなナンバーカードの色を選び、手札にする。

続いて親を決める。基本的には一番最近佐渡に行った人が親になるようだが、いなかったらジャンケンなどで決める。

最後にゲームの難易度を決める。今回は説明書の言葉に従って「スタンダード」でプレイしてみることにした。


準備はこれで完了。いよいよゲームスタートだ!

まずは親が、山札からプレイヤーの人数分のカードを引く。今回は3人でプレイするので3枚だ。


次に、親から順に欲しいカードの横に自分の数字カードを裏返して置いていく。


全員がカードを置いたら、誰とも置いた場所が被らなかった人はそのまま欲しいカードを獲得できる。

欲しいカードが被ってしまったら、「ナンバーバトル」が始まるぞ! 伏せたカードを同時にめくって……


数字が大きい方が勝ち! 

ナンバーバトルに勝ったプレイヤーは、選んだカードをそのまま獲得することができる。負けてしまったプレイヤーは、場に出ている余ったカードを引き取ろう。


もしもナンバーカードの数が同じだったら……


お互いに場にあるカードを裏返しにして獲得。裏返しになったカードは左上に「-1」と書かれていて、後々点の計算をする際に不利になってしまうのでできれば手元に置きたくないカードだ。

これで1ターンが終了。全員がカードを1枚獲得したら、左隣のプレイヤーが親になって同じ流れを繰り返す。

全員が9枚のカードを集めたらゲーム終了! 得点の計算に入ろう。


まずはカードに書かれている数字を足していき……


続いて「役」を揃えることで獲得できる「役ポイント」の計算をする。

役には同じ色、同じマーク(右上に書いてあるアルファベット)を揃えるもの「SADO」のマークを全てあつめて佐渡を完成させるものなど様々な種類があるので、積極的に狙ってみよう。

最後に、2種類のボーナスポイントの計算をする。

まずは「地域カードボーナス」。山札の一番上のカードをめくり、出たカードの種類によって条件に当てはまる人全員にポイントが追加されるぞ。


続いて「ナンバーカードボーナス」。9ターンが終了した後、全員の手元には1枚だけ手札が残っているはずだ。これを一斉にオープンにして、一番数字の大きい人が点を獲得できる。

今回はスタンダードルールでプレイしたため触れなかったけれど、最高難易度の「エキスパート」ではこれらに加えて「ご当地役ポイント」というさらにバラエティ豊かな役を作ることでもらえるボーナスが追加される。


・目指せ知域王!

役を揃えて点を競う……なんだか花札みたいなゲームだな。


実際にプレイしてみて感じたことは、佐渡についての知識量で有利不利が左右されることは特にないということ。実際、佐渡初心者と言っても過言ではない筆者でも親2人に勝つことができた。

エキスパートルールで使う「ご当地役ポイント」を稼ぐためには多少知識があった方が有利かもしれないが、セット内容には分かりやすい表もついているので誰もが平等にゲームを楽しむことができるはず。

1度ゲームをプレイしただけでも、だいぶ佐渡についての知識が増えたような気がする。

見てみたいスポットも味わってみたいグルメもいっぱいあるなぁ……これは近々また佐渡に行くしかないんじゃなかろうか。

知識が増えるだけでなく、奥深いゲーム性も魅力的なカードゲーム「知域王」。皆さんも是非遊んでみてはいかがだろうか。

参考リンク:知域王
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼役やボーナスポイントを分かりやすくまとめたカードもついているぞ。これさえ見れば複雑そうに見える点数計算も簡単にできる

▼カード裏についているQRコードを読み込むと、表面に描かれているものについての詳しい説明を見ることができるぞ

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