暑い、暑すぎる……！ 年々、厳しさが増しているような気がする夏の暑さ。家から会社に行くまでの間で、もう汗びっしょりである。
この時期に便利なものといえば「汗ふきシート」。とくに最近はいろんなメーカーから「クール感」をウリにした商品が販売されている。
パッケージに躍る「極冷」「SUPER COOL」「氷冷」「−3℃」「超絶クール」といった謳い文句……。できれば一番冷たいボディシートが知りたい！
というわけで、市販のクール系ボディシートを13種類かき集めて3週間ほどかけてガチ検証してみた！
ボディシートにはいろんな種類があるが、今回はクール感をウリにしている商品にしぼった。また、香り付きしかない場合を除いて、基本的に無香料で統一している。
用意したボディシートのラインナップは以下のとおり。
＜メーカー系＞
・ギャツビー アイスデオドラント ボディペーパー
・メンズビオレ ボディシート 超絶クールタイプ
・Ban さっぱり感PREMIUMシート クールタイプ
・エージーデオ24 クリアシャワーシート （クール）
・シーブリーズ フェイス＆ボディシート
・ビオレ冷シート
・ビオレ 冷タオル（46cm）
・ビオレ 冷バンド（92cm）
・ビオレＺ さらひや肌感シート
・ハッピーデオ ボディシート 極冷
＜ドラッグストア オリジナル＞
・マツキヨ系列 「matsukiyo メンズ ボディシート クール」
・ツルハ系列 「くらしリズム 冷感ボディシートS」
・サンドラッグ系列 「THE BODY SHEET 06」
・評価方法
私（154cm・女性）が毎朝の散歩から帰宅後・出勤後・風呂上がりなど暑さを感じたときに、汗ふきシートで首→脇・腕→上半身→下半身→足元と全身をシートで拭いたうえで
・清涼感の強さ
・清涼感の持続時間
・1枚で全身きっちり拭けたか
・コストパフォーマンス
を測定。正確な評価のため、各シート2〜3回以上は使った。
さっそく、各部門ごとにランキングTOP5を発表していきたい！
・クール感の強さTOP5
1位 ギャツビー アイスデオドラント ボディペーパー
2位 エージーデオ24 クリアシャワーシート （クール）
3位 Ban さっぱり感PREMIUMシート クールタイプ
4位 メンズビオレ ボディシート 超絶クールタイプ
5位 ビオレ冷シート
2位に3馬身くらいの差をつけてブッチギリで1位だったのが「ギャツビー」。ガツンとしたクールさは王者感があった。そして、2位以下は意外と比較が難しかった。というのも、クール感の種類が違うのだ。2位のエージーデオは爽やかな清涼感、3位のBanは冷凍庫に入ったような冷たさ。ちなみに意外と「メンズビオレ超絶クール」と「ビオレ冷シート」の清涼感の強さは意外と変わらなかった。
・クール感の持続力TOP5
1位 ビオレ 冷バンド（92cm）※体に巻いて使用の場合
2位 ビオレ 冷タオル（46cm）
3位 ギャツビー アイスデオドラント ボディペーパー
4位 Ban さっぱり感PREMIUMシート クールタイプ
同率5位 メンズビオレ ボディシート 超絶クール／エージーデオ24 クリアシャワーシート （クール）
ビオレの「冷バンド」と「冷タオル」は「冷たさ1時間持続」をうたうだけあって持続力があった！ 炎天下での外出などではかなり役立つと思う。また、クール感の強さだけでなく持続力でも健闘したのが「ギャツビー 」。ちなみに「 Ban 」も途中で冷房を消すほど寒くなった。心地よい清涼感が長く続くのは「メンズビオレ超絶クール」と「エージーデオ24 クール」。
・1枚で全身拭けるTOP5
1位 ビオレ 冷バンド（92cm）
2位 ビオレ 冷タオル（46cm）
3位 サンドラッグ THE BODY SHEET 06
4位 ビオレＺ さらひや肌感シート
5位 メンズビオレ ボディシート 超絶クールタイプ
ビオレ勢、強し！「冷バンド」と「冷タオル」は大きいから当然の結果ともいえるが、アウトドアでお風呂に入れない場合ならこの2択。PBながら健闘したのがサンドラッグの「THE BODY SHEET 」のラージサイズ。シートが30cmと大きいのでしっかり拭ける。「ビオレＺ さらひや肌感シート」はシートが乾くのがゆっくりなので、全身2往復くらいは拭けた。「メンズビオレ 超絶クール」も液をたっぷり含んでいて、1枚で足裏までしっかり拭けた。
・コストパフォーマンス TOP5
1位 サンドラッグ THE BODY SHEET 06
2位 matsukiyo メンズ ボディシート スーパークール
3位 メンズビオレ ボディシート 超絶クールタイプ
4位 ハッピーデオ ボディシート 極冷
5位 ツルハ くらしリズム 冷感ボディシートS
1枚あたりの金額が安くても、1枚で全身が拭けないものは少し評価を落とした。コスパを見るとやはりドラッグストアのPB商品が強い。ただし、PB商品は清涼感はあまり強くない。清涼感とコスパを考えると、安価で売られている「メンズビオレ」と「ハッピーデオ」はかなり健闘していたと思う。
・総合的にみると…
清涼感やコスパを考えると総合的にバランスがいいのは「メンズビオレ ボディシート 超絶クールタイプ」という結果になった。しかし、検証が終わったあと、私が個人的にずっと使っているのは「エージーデオ24 クリアシャワーシート （クール）」である。理由は私は無香料派だが「メンズビオレ」には香りがしっかりついているから……。
というわけで、実は似ているようでけっこう違いがある「汗ふきシート」。各商品の詳しいレビューは次のページへ！
執筆：御花畑マリコ
Photo：RocketNews24.
＜メーカー系＞
※価格については希望小売価格を掲載。実際の店舗では表示より安く販売されていることが多い
・ ギャツビー アイスデオドラント ボディペーパー（30枚入 605円）
クール感の強さ ★★★★★
クール感の持続力 ★★★★☆（35分）
全身拭ける度 ★★★☆☆
コスパ ★★★☆☆
サイズ 20 ✕ 25cm
無香料・香り付き両方あり
ボディシート界のクール番長。コンビニでもドラッグストアでも売っている入手しやすさも◎。拭いている途中にアルコールとメントールの刺激でむせるほどで、他の追随を許さぬ刺激的なクール感。ただし、アルコールが強いせいでシートが乾きやすい。実は何気に「医薬部外品」で汗のニオイを防ぐ殺菌効果もある頼もしさ。
総評：強烈なクール感を求めるならコレ1択のキング・オブ・クール
・メンズビオレ ボディシート 超絶クールタイプ（28枚入 約400円）
クール感の強さ ★★★★☆
クール感の持続力 ★★★★☆（25分ほど）
全身拭ける度 ★★★★
コスパ ★★★★☆
サイズ 20 ✕ 26cm
香りつきのみ
28枚入り、26cmという微妙な枚数と大きさ。「超絶クール」をうたうわりに、クール感の強さはギャツビーに負けるものの、液が乾きにくいので首元から足の裏まで1枚でしっかり拭けたのでコスパがいい。ジワジワと一定の冷感が長続きするタイプなので、冷房が弱い部屋や、冷房が当たらない席の人が使うと良さそう。香りは1種類のみで、マリン系の香りでメンズっぽい。
総評：1枚で全身しっかり拭いてクール感を長く得たい人に
・エージーデオ24 クリアシャワーシート （クール）（30枚入 定価657円）
クール感の強さ ★★★★★
クール感の持続力 ★★★★★（30分）
全身拭ける度 ★★★☆☆
コスパ ★★☆☆☆
サイズ 25 ✕ 20cm
無香料のみ
そこまでクール感に期待していなかったのだが、意外なほどの清涼感があった！ 涼しい風が全身を吹き抜けていく。実は汗ふきシートには汗のニオイを抑える成分が入ってないものも多いのだが、これは「Agデオ」ブランドだけあって、ちゃんとニオイをおさえる成分入り。ニオイも気になるときはコレ一択。そのぶん価格はちょっとお高め。
総評：汗のニオイをしっかり防いで清涼感を得たい人に
・シーブリーズ フェイス＆ボディシート（30枚入 539円）
クール感の強さ ★★★★☆
クール感の持続力 ★★★☆☆（15分）
全身拭ける度 ★★★☆☆
コスパ ★★★☆☆
サイズ 25 ✕ 20cm
無香料・香り付き両方あり
シートのサイズが大きいものの、液が少なく乾きやすいのがたまにキズ。ぎりぎり上半身拭けるくらい。顔も拭けるのだが、顔に使うとかなりスースーする。目や鼻の近くだとシパシパする。クール感はだんだん強くなってくる系。
総評：体だけでなく顔も拭きたい人に
・ビオレ冷シート（20枚入 約460円）
クール感の強さ ★★★★☆
クール感の持続力 ★★★☆☆（20分弱）
全身拭ける度 ★★★★☆
コスパ ★★★☆☆
サイズ 20 ✕ 23cm
無香料・香り付き両方あり
女性向けのひんやりシートとして人気の商品。ひんやり感は拭いた直後からはじまり、5分ほど経つと強くなり冷房が強いと寒いほど。サラサラ感はそこまでないので、パウダー入だと肌がカサつく人にはよい。枚数は少なめだが、コンパクトなので小さめのバッグに入れるのにちょうどいい。
総評：暑がり女子、荷物を少なくしたい人にオススメ
・ビオレ 冷タオル（46cm）（5枚入 約580円）
クール感の強さ ★★★★☆
クール感の持続力 ★★★★★★（30〜40分ほど）
全身拭ける度 ★★★★★
コスパ ★☆☆☆☆
サイズ 23 ✕ 46cm
無香料のみ
1枚ずつ個包装されていて持ち運びができる。首掛けできるフェイスタオルくらいの長さがある。運動中やアウトドアイベントなどにオススメ。ただ、ビジュアル的に首かけしたまま街を歩けるような感じではないので注意。
総評：運動時に。1枚バッグにいれておくと便利
・ビオレ 冷バンド（92cm）（3枚入 約580円）
クール感の強さ ★★★★☆
クール感の持続力 ★★★★★★★（45分〜1時間ほど）
全身拭ける度 ★★★★★
コスパ ★☆☆☆☆
サイズ 20 ✕ 92cm
無香料のみ
個包装で3枚入り。体に巻けるくらい大きい。頭に巻いたり、体に巻いて使える。朝の散歩で、胸元に巻いて外出してみたところ、猛暑日にも関わらず30分は汗をかかなかった。1時間持続というのは嘘ではないと思う。浴衣を着るときにタオルの下に巻いたり、庭仕事や屋外イベントなどで活躍すると思う。意外と汎用性の高い商品。高いのだけネックかな……。
総評：炎天下の外出にあると便利。フェスやキャンプで風呂に入れないときも活躍しそう。
・ビオレＺ さらひや肌感シート（20枚入 約500円）
クール感の強さ ★☆☆☆☆
クール感の持続力 ★☆☆☆☆（5分）
全身拭ける度 ★★★★☆
コスパ ☆☆☆☆☆
サイズ 20 ✕ 24cm
無香料・香り付き両方あり
今年新発売された商品。上で紹介した「ビオレ冷シート」とどう違うのか気になって購入したのだが……。たしかに肌にあてたときはヒヤッとするのだが、名前とは裏腹に持続するスースー感はほとんどなくてびっくりした。サラサラパウダーが入ってるのでベタつきが気になるときによさそう。
総評：汗はしっかり拭きたいけど、スースー感が続くのが苦手な人に
・Ban さっぱり感PREMIUMシート クールタイプ（30枚入 約450円）
クール感の強さ ★★★★☆
クール感の持続力 ★★★★☆（25分）
全身拭ける度 ★★☆☆☆
コスパ ★★★☆☆
サイズ 11 ✕ 20cm
香り付きのみ
今年から登場したニューカマー。最大の特徴はシートが厚手で小さいことなのだが……途中で丸まって絶妙に拭きにくい。首元と脇〜腕だけ拭きたいくらいならちょうどいいと思う。正直、しっかり汗を拭けた〜！っていうサッパリ感はあんまりないのだが、不思議なのがクール感。拭いた1分後くらいからサブイボが立つほどのキーンとした冷たさが来て持続する。「会社から駅まで遠いんだよなあ」みたいなときに事前に使うと涼しい。
総評：冷たいのが好きな人に
・ハッピーデオ ボディシート 極冷（36枚入り 495円）
クール感の強さ ★★★☆☆
クール感の持続力 ★★★★（15分）
全身拭ける度 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
サイズ 20 ✕ 14cm
香り付きのみ
実は「ギャツビー」と同じマンダム製。ファンシーなディズニーのパッケージによらず、意外と清涼感はある。シートのサイズが小さいので、1枚で拭けたのは上半身まで。36枚入りのうえ、ドラッグストアで300円前後で安売りされていることも多いのが魅力。
総評：とにかく枚数を使いたい乙女向け
＜ドラッグストアオリジナル系＞
・matsukiyo メンズ ボディシート スーパークール（36枚入 328円）
クール感の強さ ★★★☆☆
クール感の持続力 ★★★☆☆（15分）
全身拭ける度 ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
サイズ 20 ✕ 25cm
香り付きのみ
マツキヨのオリジナル商品。36枚入りと枚数が多いので高コスパ。シートが柔らかく、液の乾きも遅いので拭きやすい。ひんやり感・サラサラ感はそこそこで、可もなく不可もなく……といった感じ。香りは1種類のみだが、あまり残らない。
総評：とりあえずたくさん使いたい人に
・ツルハ くらしリズム 冷感ボディシートS（20枚入 327円）
クール感の強さ ★★★☆☆
クール感の持続力 ★★★★☆（20分）
全身拭ける度 ★★★★☆
コスパ ★★★☆☆
サイズ 20 ✕ 25cm
香り付きのみ
−5℃とPBのわりにかなり大きく出ているツルハドラッグオリジナル商品。1枚のシートが大きめで液もすぐに乾かないので、足裏までばっちり拭けた。拭いた直後のひんやり感はそこまでないものの、時間差でジワジワとひんやり感がきて、それが続くタイプ。PB3種の中では一番クール感がある。
総評：全身しっかり拭きつつ安さを求める人に
・サンドラッグ THE BODY SHEET 06（30枚入 263円）
クール感の強さ ★★☆☆☆
クール感の持続力 ★☆☆☆☆（5分）
全身拭ける度 ★★★★★
コスパ ★★★★★
サイズ 20 ✕ 30cm
香り付きのみ
263円で30枚と驚異のコスパとシンプルなパッケージがよき。普通サイズとラージサイズの2種類あるが、全身すっきり拭きたいなら断然ラージサイズ！ 大きめのシートで上半身から足の裏までしっかり拭ける。正直、クール感はそこまでないものの、全身の汗が拭けてさっぱりする。ホワイトフローラルの香りつきだが、ほとんど香りは残らない。
総評：とにかくたくさん使いたい、シートが大きいのが好きな人におすすめ
今回の評価はあくまでもわたし個人の感想であるが、自分に合ったシート選びの参考になれば幸いである。それではみなさん、暑さに気をつけて楽しい夏をお過ごしくださいませ。
執筆：御花畑マリコ
Photo：RocketNews24.
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