エビフライにタルタルソース、この組み合わせは王道にして鉄板だ。しかしエビフライを食べ切るにはタルタルの量が少ない場合がある。もっとタルタルしてくれよ！ そんなタルタル好きの願いを叶えてくれるステキなお店が、東京・渋谷に誕生していた!!
その名も「タルタルNUMA」、名前からして最高じゃないか！ お店に行ってタルタルを堪能したらマジで沼だった！ 1発でハマってしまったよ。
・調味料はなくても……と思ったけど
お店はブルースターバーガー渋谷宇田川店のある建物の2階に、2022年4月にオープンした。余談だが、ブルースターバーガーは「焼肉ライク」を生んだ株式会社ダイニングイノベーションが運営している。
さて、店内はオープンキッチンを囲むようにして客席を設けたオールカウンター席。注文は卓上のタブレット端末で行う。
ランチメニューは定食のみで、ご飯・みそ汁・ピクルス・キャベツ・エビフライ・アジフライがすべてのセットについている。チキン南蛮のついた定番セットAが税込1800円、豚フィレがついた定番セットBが税込2100円となっている。
私（佐藤）はそのどちらでもなく、銘柄豚にイクラがついた最上級の銘柄豚ランチセット（税込2800円）を頼んでみた。
卓上には、ソース・ドレッシング・岩塩・ゴマ油・甘酢。タルタルが売りなんだから、こんなに調味料なくてもいいのに……なんて思っていたら、意外にもこれらの調味料はタルタルと同じくらい活躍することになった。
・期待は裏切られる
まずは揚げ物以外が登場。一度に全部提供されるのかと思いきや、1品ずつ揚げ立てが出てくる。天ぷら屋みたいだな。
これが主役（のはずの）タルタル、タルタルの沼だ。このソースは植物性材料のみで作ったヴィーガン仕様である。胆石持ちの私は卵を控え目にしないといけないので、ヴィーガン仕様はとても喜ばしい！
タルタルソースが活躍することに期待しているぞ!! ……ところが、その期待は良い形で裏切られることになる……。
・本当に沼だった
まずカウンターに姿をあらわしたのはエビフライ！ デカイな、推定12センチでかなり食い甲斐がありそうだ。まずはそのまま食べるのがオススメとのこと。
実はこのお店、東京・阿佐ヶ谷のとんかつの名店「成蔵（なりくら）」がプロデュースしており、成蔵と同じく口溶けの軽い「粉雪衣」で仕上げている。
低温でじっくりと火入れしているので衣の色は薄い。しかし油で酸化していないので口当たりは軽いのだ。歯ざわりが良くて、油の重さはほとんど感じない。そのままで十分すぎるほどウマい！
当然これで満足しない。だってタルタルに期待してここに来たんだからね！ いくぞ、タルタルNUMAにエビフライをダイブ！
さらにイクラをオン！ サクリとした衣とトロっとしたタルタルソース。プチプチのイクラの食感もあいまって、多面的な食感のマリアージュを楽しめる。あえていえば「進化系エビフライ」だ！
続いてアジフライがやってきた。これはタルタル ＋ 甘酢で頂くそうだ。
すでに揚げ上がって時間とともに冷めていきそうなんだけど、こうして置いている間も静かに余熱が入り続けている。大口開けて頬張ると、アツ！ っとなるので要注意。
慌てずに半割りにして、食感を楽しみながらゆっくり食べると良いだろう。思いっきりかじり付きたい衝動に駆られるけどゆっくり食べてね。
そしてお次は、銘柄豚（安曇野げんき豚）のフィレカツだ。ほのかに色づいた断面が美しいな。
これは岩塩 ＋ ごま油を垂らして食べるそうだ。武骨な肉の塊に見えるけど、コレがめっちゃ柔らかい！ あまりの肉質の柔らかさに悶えてしまいそうだよ。ウマし!!
以上が揚げ物のすべてです。
……あれ？ まだタルタルがめっちゃ余ってるんだけど。セット内容だけではタルタルを使い切れん！ まさに沼だ。底なしかよ！
なんとしてでも全部使い切りたい！ ってことで追加で単品でエビフライ（税込500円）とカキフライ（税込350円）を注文。イクラも余ってたので、エビフライに投下。それでもまだイクラは余ってしまったので、最後はご飯に乗っけて食べた次第である。
・ハマった！
初めて訪問したけど、最高すぎる。だが、まだセットを上手に攻略できていないので、2度3度と通って、「俺流のタルタル使い方」を編み出さねばならぬ！ たった1回の訪問で完全に沼にハマったぞ。
ってことで、タルタル好きの諸君は何度か通って、自らのタルタルの道を極めて欲しい。健闘を祈る！ 最後にご飯とみそ汁はおかわり無料だけど、キャベツはおかわり＋税込100円であると申し添えておこう。
・今回訪問した店舗の情報
店名 タルタルNUMA
住所 東京都渋谷区宇田川町30-1 蓬莱屋第三ビル2F
時間 11:00～15:00 17:00-22:00（最終入店は閉店1時間前）
定休日 月曜（2022年6月以降変更予定あり）
参考リンク：タルタルNUMA
執筆：佐藤英典
Photo：Rocketnews24