海ある所に美味しいお寿司あり。

今回筆者が紹介したいのは、富山県に本社を構える氷見きときと寿し。地元の人々からも愛されるご当地回転寿司店だ。

「きときと」とは北陸地方の方言で「ピチピチ」を意味する言葉。店名通り、マジできときとなお寿司がお腹いっぱい食べられるぞ。しかも意外とリーズナブルなんだよな……!

・地元の魚がいっぱい!

やってきたのは氷見きときと寿し 氷見本店。週末のお昼時ということで、30分ほど並んでの入店だ。


席に座って最初にメニューを開いたところ、

本日のおすすめ、どれも美味しそう~~~! おすすめの魚はほとんどが氷見産で、店を挙げての地元推しなのが伝わってくる。


春限定のメニューにもかなり惹かれるな。

富山の春と言えば、ホタルイカと白エビ。もちろんどちらも食べられるぞ。


おすすめメニューは店内にあるディスプレイや、


レーンにも表示があり、迷ってしまう。

普段は食べられない珍しい魚に挑戦してみたい。しかし、いわしやアジなど食べ慣れた魚を注文し、いつもの味と比較したい気持ちもある。

かなり悩んだ結果筆者が注文したのは……


氷見づくし(味噌汁付き 税込660円)

全部のネタの種類はわからなかったのだが、たぶんふくらぎ、甘えび、かます、はちめあたりが来ているのだろうか?

ネタが大きく、しっかりと魚を味わうことができた。

一口食べればわかる、とても旨みが強い! 魚1枚に厚みがあるので、噛むたび口の中で幸せがいっぱいになる。ほんのりと身に甘みがある~!


ちなみに、味噌汁にはあさりがたっぷり。10個以上は入っていただろう。

旨み~~~~~~っ!


春軍艦三種(税込616円)

白魚、白えび、釜揚げホタルイカという、富山湾 春の三種の神器みたいなパーフェクトな軍艦盛り合わせだ。


ホタルイカと酢味噌の組み合わせを考えた人、マジで天才だと思う。お酒が飲みたくなる味だ。


ただでさえ旨みが濃いトロトロの白えびは、おぼろ昆布に巻かれて気品すら漂っている。


生姜でサッパリいただく白魚はプリプリとしていて絶品だ。こんな贅沢してバチが当たらないだろうか?

この2皿だけでも十分過ぎるぐらいに氷見を楽しむことができた。

富山の海って奥深いんだな。ご当地の魚介だけでこんなにバラエティーに富んだお寿司が構成できるって、ひかえめに言っても豊か過ぎるだろ。

──定番は食べることができたようなので、あとは筆者が気になったものを単品で注文してみた。


真いわし(税込198円)

新鮮で、生臭さがまったくない。程よく脂が乗って最高だ!


かわはぎ(税込308円)

肝が添えてあるのが嬉しい。さっぱりとした身とトロける肝の組み合わせがたまらない。ホタルイカに続き、お酒が飲みたくなった。


白えびと竹の子の天ぷら(税込418円)

添えてあるのは抹茶塩。白えびはサクサクと食感が良く、すでにお腹いっぱいになりかけているのに非常に箸が進む。

この天ぷら、一見すると白えびが主役だと思ってしまうのだが、実は竹の子もまったく引けを取っていない。

旬を迎えた竹の子は柔らかく、丁寧にあく抜きしてあるのかエグみがない。ただただ、美味しいのだ。


・日常から観光まで万能な寿司屋

食事中、冗談抜きでひとつひとつのお寿司に感動していた。これほどのクオリティが出てくるなんて、恐るべし富山。合計5点を食べ終わった頃にはすっかり満足し、お会計に向かった。

これだけ贅沢をしたんだから3000円以上は行ったんじゃないだろうか、なんて覚悟をしていたのだが……

2200円!?!?

予定よりもリーズナブルに収まり、思わず駐車場でスキップをしてしまった。幸福度と値段で考えるととんでもなくコスパが良い

地元の方はもちろんだが観光客こそ、きときと寿しに行くべきであろう。心の底から幸せになること、間違いなしだぞ!

参考リンク:氷見きときと寿し
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

▼オリジナル湯飲み。氷見の魚が描かれて可愛い。

▼お寿司はもちろん、カウンターの中で職人さんが握ってくれる。

▼白えびって案外大きいんだな。

▼店内には地元愛溢れるポスターがたくさん貼られていた

▼5貫、3貫盛り合わせのメニュー。今回は食べ切れなかったが、まぐろなどの定番ネタも美味しそう。

▼お得なランチセットもあるぞ!

▼価格一覧表はこちら。