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【マック】ポテトが品薄なので、“いつの間にかいた” サイドメニュー「えだまめコーン」を初めて食べてみる

2022年1月19日

周知の事実かとは思うが、物流網の乱れに伴い、2022年1月9日よりマクドナルドでのポテト販売がSサイズに限定されている。M・Lサイズの販売休止期間は1ヶ月程度とのことだ。

Sサイズでは満足できない身体になってしまった方たちにおかれては、さぞ悲嘆に暮れておいでだろう。筆者も同類だ。ひと月の我慢とはいえ、拭えぬ鬱屈が胸を占めている。何か楽しいことがあっても上手く笑えていない自分がいるし、最近ふと虚空を見つめる機会が増えた。

そんな現状を打破すべく、ポテト以外の存在に癒しを求め、つまりはサイドメニューの新規開拓を試みてマックの公式HPを眺めていた時のことだ。一体いつからそこにいたのか、全く見知らぬ顔がメニューに紛れ込んでいることに気付いた。その名も「えだまめコーン」である。

調べてみれば、ちょうど2021年の1月頃から販売されていたらしい「えだまめコーン」は、名前の通り枝豆とコーンがカップに入ったシンプルなサイドメニューだ。単品価格は250円となっている。

当然すでにこの「えだまめコーン」を食べたことのある方も多いのだろうが、筆者は1年間に渡って存在すら認知していなかった。ポテトの油分と塩気に取りつかれた人間特有の「歪み」である。

さておき、一目見た瞬間に興味をひかれた筆者は、迷わず「えだまめコーン」を注文することにした。加えてバーガーとの相性を検証するためにバーガーも、ポテトとの比較をするためにポテトも購入した。ポテトはSサイズである。何故ならSサイズしかないからである。

気を抜けば溢れ出すポテトへの悲哀を振り切り、実際に現物の「えだまめコーン」を見てみると、何というか、まぶしい。個人的に日頃ジャンクさを競い合うようなメニュー群を見慣れているだけに、この瑞々しい輝きは鮮烈である。

そして口に含んでみると、しっかり美味しい。正直とびきり絶品というわけではないが、枝豆は弾力と風味を兼ね備え、コーンはシャキッとした食感に甘みが合わさった仕上がりだ。「えだまめコーン」を知った時に無意識に期待したものを、不足なく果たしてくれている。

もともとサイドサラダなんかもメニューとして用意されていたりするものの、「えだまめコーン」はさらに先鋭化している気がする。新鮮さをじかに味わっている感覚を、より手軽に楽しめる

バーガーとの相性もかなり良い。無論ポテトも相性は抜群であったが、方向性が違う。ポテトがバーガーのジャンク具合を増幅させる「追いジャンク」的な存在である一方、「えだまめコーン」はバーガーの味で埋まった口内を仕切り直す調整役のような存在だ。

例えばポテトがピットイン中の車体に際限なくガソリンを注ぎ込んでくる過激なスタッフだとするなら、「えだまめコーン」は理性的にメンテナンスをしてくれる善良なスタッフとも言える。今の例えは余計だった可能性が高いが、とにかくそういうことだ。

味わいがさっぱりしている点や、ポテトよりも栄養バランスに配慮されている点から、人によっては「えだまめコーン」の方が好みに合うこともあるだろう。もし筆者と同じく初めて知ったという方がいたら、ぜひこの機会に食べてみてほしい。

ただ個人的には、2品を同時に頼んでしまったせいか、「両方とも食べるのが最善なのでは」という結論に至りつつある。ポテトの代替を求めるあまり、結果として「マックで頼みたいもの」がもう1品増えてしまった。人間の欲に終わりはない。

今後はポテトのみならず、「えだまめコーン」が販売休止になった時にも鬱屈を抱えることになったわけだ。もはや「いつからそこにいたのか」ではない。いつまでもそこにいてくれなければ困る。

参考リンク:マクドナルド 公式HP
執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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