2022年最初の流星群がやってきた! 今夜は三大流星群の1つに数えられる「しぶんぎ座流星群」がピークとなる。しかも今夜は滅多にないほどいい条件が揃っている!
これを逃すなんてとんでもない。新年早々、流れ星に願いをぶちまけ放題なビッグチャンスが到来だ! というわけで、観測のコツなどをまとめてお伝えするぞ!!
・新月の翌日
国立天文台によると、今年のしぶんぎ座流星群のピークは1月4日の午前5時から6時ごろ。ということで、見ごろとなるのは本日3日の深夜から、4日の未明にかけて。具体的には午前2時から3時以降だろうか。
東京を基準にしたばあい、放射点のある「しぶんぎ座」が北北東あたりの地平線から顔を出すのは午前0時ごろ。そこから北極星を中心にジワジワと高度を上げ、午前3時ごろには北極星と同じくらいの高さまでやってくる。
その後も、午前7時前の日の出までジワジワと高度を上げ続ける予定。したがって、深夜から未明にかけてひたすらに条件がよくなり続けるというわけだ。
しかも、月は2日の深夜(正確には3日の午前3時半ごろ)に新月を迎えたばかり! ということで、今夜月明りの影響は皆無と言ってもいいレベルだ!
流星群の活動がピークになる日が新月に重なり、活動が活発になる時間帯がこうも適しているというのはマジでラッキー。確かに寒さは厳しいと思うが、なかなか無い好条件を逃してしまうのは余りに勿体ない。
デフォルトで澄み渡った冬の空気! 月明かりが無い理想的な暗さ! そして未明にかけて激しく活発化していく流星群!! 条件が良すぎんだろ!!!
・南の空がおススメ
ちなみに放射点のある「しぶんぎ座」は北の空にかつてあった星座。今はもう存在しないが、まあ便宜上というヤツだ。とにかく北の空を中心として夜空全体に流星が発生すると思ってOKである。
どの方角を眺めても問題ないのだが、個人的におススメなのは南の空。理由は、放射点から離れるほど流星は長く尾をひくようになるからだ。活動が微妙だと流星の見栄えにまでこだわる余裕はなかったりするが、「しぶんぎ座流星群」ならその心配はないだろう。
南側を中心に、なるべく視界のすみずみまで意識を配って流星を待ってみて欲しい。きっと立派なヤツを見ることができるはずだ。
・天気は
とはいえ空模様が悪ければどうにもならない。全国の天気を見てみよう。気象庁によると、3日の天気はこんな感じ。
福島より南はほぼ全域で晴れ! 富山、石川、福井付近は残念ながら駄目そうだが、かなり広い範囲でバッチリ観測できそうだ! 新年早々に、かなり幸先がいいのではなかろうか。
繰り返すが、見ごろとなるのは午前2時から3時ごろだと思われる。1時でも放射点は地平線より上にあるため見られると思うが、まだ全力ではない。明け方に向けて加速していくぞ! 今夜はしっかりと着込んで朝まで流星観測待ったなし!
参考リンク:国立天文台[1][2]、気象庁
執筆&Photo:江川資具
ScreenShot:気象庁