2021年のペヤングはまだ終わっていなかった──。つい先日、年越しそばを連想させる「ペヤング ペタマックスたぬきそば風」が発売されたことから、今年のペヤングはもう打ち止めかと思われていた……のだが。
なんと年の瀬も年の瀬の2021年12月27日に、新商品『ペヤング ホルモン焼き風味噌仕立てやきそば』が発売開始となったではないか。なんという往生際の悪さ、そして謎のホルモン──。いったい何を考えているんや……!
・終わらないペヤング
2021年12月20日に「ペヤング ペタマックスたぬきそば風」が発売された際、私、P.K.サンジュンはてっきり「今年ラストの新商品」だと思い込んでいた。発売日もさることながら、この時期にピッタリの “年越しそば” を連想したからである。
だがしかし、今年のペヤングは終わっていなかった。クリスマスも終わり新年までのカウントダウンが始まりつつある12月27日に、ピカピカの新商品をまさかの発売。大手企業ならあり得ない “ゲリラ的展開” と言っていいだろう。
・謎のホルモン
しかも『ホルモン焼き風味噌仕立てやきそば』(メーカー希望小売価格税別193円)とは何を考えているのかサッパリわからない。例えば「おせち味やきそば」や「お雑煮味やきそば」なら理解できるが、この時期にホルモン焼き風とか……まさに謎の商品展開だ。
ちなみにペヤングのホルモンといえば2019年に「ホルモン入り甘辛味噌味」が発売されている。全体的に「かなり無難な味付け」と当時の記事には記載されているが、新商品の『ホルモン焼き風味噌仕立てやきそば』はどんな仕上がりなのだろうか?
というわけで、調理開始。作り方はいつものペヤングと同様で、湯切りをしたらソースを絡めれば完成だ。特徴的なのは かやくの “ホルモン” で、小ぶりながらもしっかりとホルモンの形状を保っている。
・深まる謎
で、気になるお味の方はというと、結構辛い。なんなら以前の「ホルモン入り甘辛味噌味」よりも遥かに辛い。これはふりかけの一味唐辛子が辛いだけの話であるが、辛い物が苦手な人はふりかけを使用しない方がいいだろう。
一方の “味噌仕立て味” は、意外にもあっさり系。少なくともコッテリ濃厚風味ではなく、食べやすさという意味では箸が進みやすい味付けかもしれない。また例のホルモンはしっかりとホルモンの味がした。
……が「なぜこのタイミングでホルモン焼き風味噌仕立てやきそばなのか?」については、最後までわからなかったというのが正直なところだ。なにせ圧倒的な “季節感ゼロ” ──。少なくともわざわざ年の瀬に発売する動機は見当たらなかった。
おそらく「熟慮に熟慮を重ねた結果」というよりは、スケジュール通り……というか “ノリ” なのだろう。2021年、ペヤングは最後までペヤングらしく駆け抜けた……とも言えるのかもしれない。
というわけで、新商品『ペヤング ホルモン焼き風味噌仕立てやきそば』は、ペヤングらしいといえば非常にペヤングらしい商品である。まあまあ厳しいことも書いておりますが、ペヤングは好きです。2022年のペヤングに幸多かれ。
参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.