いよいよ2021年最後の流星群がピークを迎える。「こぐま座流星群」だ! 極大となるのは午前0時ごろ! 厳密には23日なので明日ではあるが、まあ今夜だ。
この記事を執筆しているのは22日の20時ごろなのだが、ぶっちゃけすでに数時間後のピークに向けて活動中である。年末には宝くじや有馬記念も控えている。流れ星が見えたらいい事あるかもしれないぞ!
・こぐま座
まずは放射点のある こぐま座について。現在は北極星を務めているポラリスから伸びる、柄杓みたいな形をした星座だ。ちなみに北極星が、こぐまの尻尾の先端である。
北半球では沈むことが無いため、真北を眺めたら常にそこにあるぞ。見つけるのは簡単だ。放射点はこの こぐま座の、コカブのすぐそば。そこを中心として、空全体に流星が発現するぞ!
この放射点も1日中沈むことは無い(昼間はもちろん太陽の明るさで見えないが)ため、放射点が空に昇ってくるのを待つことなく観測が可能だ!
・月が
ただし、今夜は満月を少し過ぎた、まだ割と明るいレモン型の月がほぼ一晩中空に浮かんでいる。マイクロムーン後でサイズがわりと小さいため普段ほどではないが、でもまぶしい。
流星の観測難易度は比較的高いと言わざるを得ないだろう。ということで、観測の可能性を上げるポイントとして筆者が個人的にワンチャンあると思うのは、割と早い時間に南西の空を見ること。
今夜の月は、お住まいの地域にもよるが、だいたい午前2時半ごろに南中する。それまでの時間であれば、西の空なら月の影響を最小限に抑えられるだろう。そしてもう1つ。
流星群というのは、放射点から遠くなればなるほど尾を長く引くようになる。こぐま座流星群の放射点はほぼ真北なため、南側の空を眺めたほうが、長く尾をひく流星が見られる可能性は上がる。
ということで、月のスケジュールと流星の特性の二つを合わせて、南西の空がワンチャンありそうというわけだ。それでもチャンスは限られているため、見えたらマジで運がいいと思う。きっと良いことあるんじゃないかな。
・天気は?
では最後に恒例のお天気チェックを。というか、今外に出て空を眺めろよ! 雲が無ければワンチャンあるぞ!! と言うのが本音だが、一応見てみよう。
太平洋側を中心に、関東から中部地方は内陸部まで。そして四国の大半と、九州が晴れ! けっこう多くのエリアがイイ感じの天気に恵まれているもよう。
というわけで、晴れのエリアの方は是非とも2021年最後の流星ハントに勤しんでみてくれ! 気温はめちゃくちゃ低いので、防寒対策だけは抜かりなく。
参考リンク:気象庁、国立天文台
執筆&Photo:江川資具
Screnntshots:気象庁