2021年10月21日の夜に、オリオン座流星群がピークを迎えるぞ! 毎年10月から11月にかけてみることができるお馴染みの流星群で、母天体はハレー彗星だ。
2006年から2009年にかけては1時間に50個以上の流星が観測され、大いに世界中で話題となったことも! はたして今夜はどうなのか? 流星群を楽しみにしているあなたにとって、最も重要なことをお伝えするぞ!
・( ´_ゝ`)
ぶっちゃけキツいと思う
アゲ気味なテンションで始まって早々に申し訳ない。でもこれこそが、今夜のオリオン座流星群を見たいと心待ちにしている方にとって、把握しておくべき最も重要なことだと思う。今夜のオリオン座流星群は、観測のハードルが高いと予想される。
理由は、昨夜日本中を楽しませてくれた月だ。今夜は10月の満月「ハンターズムーン」から1日しか経っていない。月がまだほぼ満月で、めちゃくちゃ明るい。普段は見える星々の光も、圧倒的な月の光にかき消されてしまうだろう。
ちょっと外に出てチラっと見上げたら、イージーに流れ星見えちゃった☆ミ 的な展開になる確率は低い。簡単じゃないという覚悟をしておいた方が、精神的に良いと思う。
まあ、ガチに軽く外に出て見上げたら秒で流れ星が見えちゃうパターンもあり得ないとは言えないが、その場合はめっちゃラッキーだと思う。ラッキーすぎて、勢いでマジに願いとか叶っちゃうかもな。
・それでも見たい方は
しかし、どんなにハードでも見たいという熱い想いを抱いている方も、きっといることだろう。そこで少しでも難易度を下げる方法をお伝えしよう。それはズバリ、月を避けるしかない。
国立天文台によると、東京を基準に今夜の月の出は17時28分。0時12分に南中し、午前7時4分に沈むそうだ。マジに一晩中夜空を照らし続けるわけだが、それでも昇った直後と沈む前のパワーは控えめ。
オリオン座流星群の放射点となるオリオン座が東から昇ってくるのが22時ごろなので、月の出付近は無理だ。ということで、残るは月の入りの前。つまりは、深夜から未明頃が狙い目となる。
筆者的には、午前2時を過ぎた辺りから東の空を眺めるのが良いのではないかと考えている。その頃に月は南中を経て西に傾きつつあり、オリオン座は真上。そして流星は、放射点から離れるほど尾が長く見えるようになる。
これ等をまとめると、その時間の東の空は月光の影響が他の方角よりは少なめで、かつそれなりに尾をひく流星を期待できる可能性があるというわけだ。
しかし、そもそも予想される流星の数が1時間に数個程度なため、夜明けまで粘って何個見られるか……という渋い戦いを覚悟すべきだろう。最近は夜も冷えるようになってきた。腹をくくっている方は、暖かい服装で頑張って欲しい。
・天気は
とはいえ、全ては天気次第。月がどうのという前に、天気によってはその月すらも見えないというもの。全国の天気予報を見ていこう。
気象庁によると、21日から22日にかけて両日ともに晴れマークなのは、岩手県から宮城県の太平洋沿いのみ! はー、天気的にも渋すぎんだろ。
他にも21日時点で晴れとなっている地域の中には、もしかしたら深夜から未明までは晴れが続く場所があるかもしれない。晴れそうな限られた地域にお住まいの方で、長期戦に挑む覚悟を決めた皆さんは、マジでグッドラック。
参考リンク:国立天文台、気象庁、AMS
執筆・Photo:江川資具
Screenshot:気象庁