ホンビノス貝にハマってしまった。きっかけは、日本一のクラムチャウダー。以前の記事でご紹介したので覚えている人だっているかもしれないが、ホンビノス貝が使われたクラムチャウダーが別格レベルで美味かったのだ。
あれ以降、私はホンビノス貝が使われている数々の料理を食べ歩いてきた。するとある日、気になる情報をキャッチ。なんとホンビノス貝を24時間買える自動販売機が私の地元・千葉県船橋市内にあるという。「貝の自販機ってマジかよ……」と思いながら足を運んできたのでレポートしたい。
・港町にたたずむ自販機
ホンビノス貝の自販機があるのは、京成電鉄「大神宮下駅」から10分ほど歩いたところ。人通りもまばらな川沿いの港町に、ひっそりと佇(たたず)んでいる。
ちなみに、この自販機を運営しているのは「かねはち水産」という会社。自販機がある建物が会社になっているようだが、私が訪れたのは土曜日だったためかシャッターが閉まっていた。
ひとまず、自動販売機をじっくり見てみよう。たしかに、ホンビノス貝が売られている。1種類だけではなく、サイズ別に分けられているようだ。また、他には「ホンビノス貝の佃煮」や「ウインナー」、「保冷トートバック」までも。
それらの中で、私は「メガサイズ 2玉入(400円)」をチョイスした。というのも、私はホンビノス貝を自宅で調理した経験はない。今回が初めてなので簡単そうな焼き物が適していると考え、大きめサイズを選んだ次第。
ボタンをプッシュしたらガチャン! 缶ジュースよりややデカイ音を立てて、メガサイズのホンビノス貝が出てきた。
手に取ってみると……
デカッ!!!
横幅にして10cm近くの大きさで、「メガサイズ」を名乗るに異論は全くないインパクトだ。これは味にも期待が持てそう!
・調理開始
自宅に戻り、さっそく調理を開始する。
青色のネットから貝を取り出すと、改めてサイズの大きさに驚愕する。たまたま近くにあったiPhone7と並べてみたら一目瞭然だった。
このサイズなら、シンプルにバーベキュー形式で網焼きがベストだと思っていたが……ここで重大なミスに気づく。
網が無い……!!
そう、そもそも家でバーベキューをやるシチュエーションが無かったため、網焼き用セットなどあるわけもない。どうしようかと悩んだ結果……
フライパンでやってみよっか!
こうして、フライパンに直で貝を乗せて焼くという、一見無謀なチャレンジを試みることになった。
・調理開始
中火で焼き続けること約15分。貝がだんだん開いてきて、結構いい感じになってきたぞ。そして……
出来上がり!
フライパンで焼いた割りには、仕上がりは網焼きと大差無いように思える。
・いざ実食!
さっそく、この大型の貝を実食していく。味付けはシンプルに醤油のみだ。
いい感じに肉付いた身を口に運ぶと……
メッチャ美味い!!!!!
プリッとした身から出汁が口いっぱいに広がる。思わず一口で食べてしまったが、自宅でこれが味わえるってマジでサイコーだ! 強いて少しだけ残念だった点を挙げると、貝柱が固く、箸だけじゃどうしても取れなかったことか。ただ、これは二枚貝の宿命でもあるだろう。
そんなことを思っているうちに、2個を一瞬で完食。今回は醤油のみの味付けだったが、次回はバターやレモンなどでも食べてみたい。これはまた深みにハマりそうだ……。
──それにしても、ホンビノス貝が24時間買える自販機は唯一無二ではないだろうか? 他にもあるかもしれないが、珍しいことは間違いない。極上の貝を味わいたければ、船橋市を訪れた際に立ち寄ってみることをオススメするぞ!
参考リンク:船橋かねはち水産
Report:耕平
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼ホンビノス貝の自販機は京成電鉄「大神宮駅前」から徒歩10分ほど。国道14号の「船橋橋」交差点付近にある
▼どストレートすぎるアピール
▼このデカさ!
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]