ロケットニュース24

「入りづらい」と約50年も言われ続けているレストランに行ってみたら…何度も通うことになった / 奈良『レストランニュー大黒』

2021年9月29日


なにごとも決めつけは良くないと、これほど感じたことはない。幾度となく、その店の前は通っていたのだ。しかしなんとなく「入りにくいな……」と、実に10年ほどスルーして生きてきた。

今ならばわかる。この10年は多大なる損失であったことが。その10年の時を埋めるかのように、近ごろは奈良県は奈良市の『レストランニュー大黒』に通う日々である。


・半世紀以上続く老舗

その名から一目瞭然であるが『レストランニュー大黒』は、飲食店である。厳選した素材を使ったフライや、手作りハンバーグが大人気。1962年より、約50年続く老舗だ。


建物は茶色い瓦風の屋根に、うっそうと茂った植物たち。大通りに面して建っていながら、なんとなく “常連しか入ってはいけない雰囲気” が漂う。

店舗の公式インスタグラムを覗くと「入りづらい店構えとお客様に言われ続け、早50年」とあるので、自他ともに認めるところなのだろう。

しかしその入り辛さをもって、半世紀も店を構え続けているのだ。ありあまる魅力があることを、お察しいただけるだろう。


・一番人気は “Bランチ”

まずなにより、美味しい。メニューが豊富で、なにを食べても満たされること請け合いだ。中でも一番人気は “Bランチ(税込890円)” である。

ハンバーグにエビフライ、スパゲティとハムと野菜にライス。よくあるラインアップに見えて、なかなかどうして。他の店では味わえない美味しさがギューーーーっと詰まっているのだ。

ハンバーグはシャキッと玉ねぎに、ざっくりとした手ごね具合。玉ねぎの食感がよく、ひき肉はむっちりジューシーで、それはそれはウマい。


またエビフライも良い。開いて揚げてあるのだが、この薄さがちょうど良いのだ。平たいエビフライだなんて食べたことがなかったので、初めて口にしたときは「こんな方法が……!!」と感動してしまった。


そして記者が一番衝撃を受けたのはハムについているソースだ。一見するとなんてことのないマヨネーズのようであるが、こやつ、やりおる……! 

単体でペロッと舐めると酸味が感じられ、マヨネーズにしてはクセが強すぎる。正直ピンでバクバクいける味ではなく、今までにない独特の風味だ。

だがしかし、このソースをハムやエビフライにつけると、ただでさえ美味しい料理の味わいが途端にグググンとレベルアップするから不思議。

えも言われぬ酸味が、揚げ物などにマッチするのだ。なにこのソース、すげぇぇぇ……!!!! 瓶詰にして販売してくださらないかしら、と密かに願っている次第。

ちなみにこちらのBランチ、ランチという名目でありながら夜でも食べられるところもありがたい。そのため何度かお邪魔しているが、ほかのメニューも試したいと思いつつ、ついついBランチを頼んでしまいがち。


・店内の雰囲気がノスタルジックで素敵

そして店内の雰囲気も、昭和レトロさが漂っていて素敵だ。水色天井にはキラっと星模様が輝き、数ある照明もどこかノスタルジック。


「職員室の応接間にあったなあ」と感じるようなソファーも、昭和生まれとしては落ち着く限り。同店が時代を経て、今に至ることをひしひしと実感する。


記者はランチタイムを外してお邪魔することが多いが、それでもひっきりなしにお客さんが入店。土日は駐車場がいっぱいで列ができる、人気っぷりだ。

確かに入り辛くはあるが、知ってしまえば繰り返しお邪魔したくなる引力が『レストランニュー大黒』には間違いなくある。経験するや否や、あなたもトリコになること必至……だぞ! 

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 レストランニュー大黒
住所 奈良県奈良市法蓮佐保山3丁目2-26
時間 月・火・木 11:00~20:30(L.O.20:00)、金・土・日・祝 11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 水曜日

参考リンク:Instagram @newdaikoku
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼一見入りづらいが一度知ればトリコになる『レストランニュー大黒』

▼レトロな店内が落ち着く

▼メニューが豊富です

▼一番のオススメはBランチ

▼そのほかナポリタン(サラダ付き・850円)や

▼海老フライ定食(860円)

▼Bランチの進化系、Bランチスペシャル(1290円)も絶品! 

▼焼肉定食などガッツリ肉系も充実しています

▼みんな大好きクリームメロンソーダ(460円)もあるよ

▼持ち帰りも出来ます

モバイルバージョンを終了