9月21日は中秋の名月。太陰太陽暦だと8月15日にあたり、八月十五夜ともいう。日本では伝統的に、最もビッグなお月見イベントが行われる夜というのは皆さんもご存じの通り。今日の予定表に白玉団子の用意を書き込んでいる人も多いだろう。
そんな中秋の名月だが、必ずしも満月とは限らない。2013年を最後に、我々は満月の中秋の名月を見れずにいたのだ。しかし今夜は違う。8年ぶりに、満月と中秋の名月が重なるぞ!!
・各地の月の出
ということで、お月見に有用な情報をお伝えしていこう。国立天文台によると、各地の月の出の時刻は以下の通り。
札幌:18時04分
仙台:18時04分
東京:18時07分
名古屋:18時19分
大阪:18時25分
広島:18時37分
福岡:18時45分
那覇:18時54分
月の入りは日の出より遅いため、何も遮るものが無ければ夜明けまでの間いつでも満月を見ることができるだろう。ちなみに満月になる瞬間については、実は21日の午前8時55分だった。
・ハーベストムーン
一応、いつものネイティブアメリカンたちによる呼称についてもお伝えしよう。今年の9月の満月の呼び名はハーベストムーン。あるいはコーンムーンとも呼ばれる。
今年の9月の満月は、ハーベストムーンの名を冠すための「秋分の日に最も近い満月」という条件を満たしているため、コーンだけでなくハーベストでもOKだ。(去年は10月の満月が秋分に最も近かった)
名前の由来は読んで字のごとく、農作物の収穫シーズンだから。なお、1800年代からアメリカでカレンダーを提供しているThe Old Farmer’s Almanacによると、中にはCorn Harvest Moon(トウモロコシ収穫ムーン)と呼んでいた部族もいたようだ。わかりやすい。
・全国的に晴れ
最後は気になる天気を見ていこう。気象庁によると、今夜の天気は全国的に晴れ!
なんとなく昼間の時点でどう見てもそれっぽい空模様な場所も多かったのではないだろうか。ただし、旭川では曇マーク、小笠原諸島の父島では曇のち雨と微妙な感じ。
また、九州だと鹿児島と宮崎はお月見できそうだが、それ以外はことごとく曇りのち雨、あるいは晴れのち雨の予報が出ている。その他のエリアでは山口、三重、奈良、徳島も天気が崩れそうだ。
雨だと流石に厳しいかもしれないが、曇程度ならワンチャンあるかもしれないのでまだ希望を捨てずに、とりあえず夜になったら空を見上げてみてはいかがだろう。
ちなみに、中秋の名月と満月が重なるのは今年だけでなく、2022年(9月10日)と2023年(9月29日)も重なるぞ! 今年駄目だったエリアの方は、来年と再来年にも再チャレンジが可能だ。
参考リンク:国立天文台[1][2]、気象庁、The Old Farmer’s Almanac
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
Schreenshot:気象庁