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もはや付録が主役! 雑誌『DIME』最新号のLEDリングライトをレビュー

2021年7月30日

当サイトでもたびたび取り上げているとおり、いま雑誌の付録(ふろく)がすごい。とりわけ小学館の『DIME』は、USB加湿器やデジタル温度計など、とても付録とは思えない小型家電が特徴的。

しかし電化製品の付録には期待しない、という人もいるだろう。おもちゃのような強度ですぐに壊れたり、性能が弱かったりと、正規品にはとても敵わないというのが正直なところじゃないだろうか。

今回は、2021年4月号の発売時に即完売して話題になったという「LEDリングライト」の改良版「PREMIUM」をレビューしたい。7月15日発売の9/10月号だ。


・DIME 9/10月号(税込1280円)

手に取ってすぐにわかるのが、雑誌の数倍は厚みがあるボックス。重さもずっしりだ。もはや雑誌の方が付録である。

内容物はこちら。USB給電方式で、基本的には室内で使うことになる。ただしモバイルバッテリーがあれば、夜の屋外での自撮りなどにも活用できるとのこと。

スマートフォンホルダーには「DIME」のロゴ入り。7インチまでのスマホやGoProに対応。

自撮り棒にもなる三脚は、やや大ぶりなつくり。リング部を含めてかなりの大きさになるので、持ち運ぶならリュックやトートバッグが必要。

組み立てはネジをくるくると差し入れるだけで完了である。高さは固定。

LEDリング径が4月号の約16cmから、約20.3cmへと大きくなったのも今回のポイントだそう。

筆者のスマホが6.7インチなのでほぼ最大適応サイズとなるが、部分的に周囲のリングライトにかぶる。撮影物に影ができないか少々心配なので、後で検証しよう。

球状のジョイントで、ライト自体の向きや角度を変更可能。


スマホはバネで挟み込んでがっちり固定。緩むこともなく、しっかりホールドしてくれた。ビデオ会議などインカメラを使いたいときは逆向きにセットしよう。

ここも球体ジョイントでスマホの縦 or 横の切り替えも簡単。任意の角度に向けられ、自由度が高い。

ただ、背後のアームがかなり固く、ギシギシと音を立てたのがちょっと怖かった。無理に曲げずに少しずつ調整するとよさそう。

接地面の角度は決まっており、三脚を最大に開くことで安定する。頑張れば半開きにもできるが、スマホの重量が加わると不安定なのでオススメしない。

接地面が直径30cmほど必要なので、置き場所を選ぶかもしれない。そのぶん安定感は抜群だ。ここまで、三脚が倒れるとかスマホが落下するといった不安はまったく感じさせない。

明るさは72灯のLEDで最大1800ルーメン。


驚いたのが、なんと手元スイッチで色と明るさを切り替えられること! 白色、昼光色、電球色の3パターンあって、明るさも10段階で調整可能。つまり3色×10段階の調光が可能ということに!


・撮影してみる

それでは検証本番、実際の撮影で使ってみる。以下、色補正なしのiPhone 12 Pro Max撮影画像である。

手元スイッチで切り替えられる3色。電球色は、普段イメージするものよりもかなり赤みが強く、ほぼオレンジといっていい。

小物を撮影してみる。場所は照明を消した夜の室内で、通常はなにも見えない。スマホカメラの高性能化でかろうじて輪郭がわかるが、普通なら撮影できない暗さだ。

ライトを点けると3色の違いがはっきり。白色・電球色は読んで字のごとく。昼光色とは青みがかった白で、もっとも明るい色なのだそう。繰り返すが、光源はLEDリングライトのみの状態だ。

同じ昼光色で、明るさを切り替えたもの。50%と100%ではほぼ違いがわからなくなるが、真っ暗な室内で撮っていることを考えると必要十分。

スマホがかぶることによる影を心配していたが、円形のライトが全体をふわっと照らすのでまったく気にならない。

アウトカメラだとスマホホルダーで画面が見えにくいので、任意の場所に置いて補助ライトとして使うのがよさそう。インカメラなら自分を照らしながら映せるから、Zoom会議などにぴったりだ。

公式プレスリリースではGoProでのタイムラプス撮影の例も紹介。「花の開花までの観察記録」や「アリの巣ができるまでの様子」など、子どもの自由研究の道具としての活用法を挙げていた。


・日常使いなら必要十分

ちょっと気になったのが、机に三脚がこすれたような跡がたくさんついたこと。拭けば取れるのだが、デリケートな素材には載せない方がいいかもしれない。

それと点灯直後はLEDのちらつきがあり、切れかけた蛍光灯のようにチカチカしていたのだが、しばらく点灯しっぱなしにしていたら落ち着いた。

また、開脚部などプラスチック部分は屋外でガンガン使うような耐久性はないと思われるので、あくまで家庭用だと思っていただけるとよい。

とはいえ角度や向きの自由な調整、大型三脚による安定感、手元スイッチで調光可能など、基本的な機能はばっちり押さえている。日常的なビデオ会議や小物撮りには十分に使える。付録ながら、あっぱれである。

本格的な機材が欲しければ専用のものを買うだろうから、「ちょこっと普段使いできるものが欲しい」といった方なら買って損はない。

まして「誌面も読みたい」という方ならなおさらだ。ちなみに特集は「今、読むべき、観るべき、マンガとアニメ」で、これもおもしろそう。

7月23日時点で「オンライン書店は完売しております。お近くの書店、コンビニでお買い求めください」とのことなので、購入はお早めに!


参考リンク:小学館ダイム公式サイト「@DIME」
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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