「バウムクーヘン」は、ドーナツのように真ん中に穴の開いた焼き菓子だ。サイズの大小にかかわらず、筒状に焼き上げられたものを適当なサイズにカットして食べるのが一般的。いまさら説明するまでもないとは思うけど……。

ところが、埼玉県にある養鶏場直営の洋菓子店「cocoro(心呂)」の商品はちょっと違うぞ。ここの「エッグバウム」は卵型! 卵のバウムクーヘン? どういうことだ? テレビでも紹介されたという、その味をたしかめてみた!

・卵型バウム

お店は埼玉県内に3店舗ある。養鶏場(波田鶏園)のすぐそばに「毛呂山店」。川越の観光名所である蔵造りの街並みに「川越店」。そして、私(佐藤)がエッグバウムを購入した「アトレ川越店」だ。川越駅の最寄である こちらのお店は、テイクアウトのみの営業とのこと。


普段はまったくバウムクーヘンを食べない私。プリン好きなもんで、プリンを食べるのに忙しい! バウムクーヘンを食べる余裕がない……。バウムクーヘン好きの人には大変申し訳ないけど、何より見た目に魅力を感じないのだ。食欲をそそられないというか、関心を持てないというか……。


その点、コレはいいね! 見た目からして惹きつけられるものがある。


可愛らしい卵の形で、中にはクリームが詰め込まれている。購入したのはカスタード(税込464円)とストロベリー(税込464円)。チョロッと見えてるクリームがチャーミング!


使用しているのは波田鶏園の赤玉卵。この卵は農林水産大臣賞を受賞しているという。


いわば、農林省のお墨付きを得た卵。


そんな上等な卵を使って作られたのが、この商品だ。


・ブランド卵を使った濃い味

その味はいかほどか? 縦に半割にすると食べやすいと聞いたので、フォークを真ん中に突き立てて一刀両断!


ちょっとイビツな切り口になったけど、キレイに割れた。このバウムクーヘンは生地がしっかりしており、やや硬めに仕上がっている。


食感も硬いのか? と思いきや、口に入れるとやわらかい! 噛んだその瞬間は跳ね返すような弾力があるのに、口の熱で生地がほどけていく。卵の甘さがギュッと凝縮されていて、味は濃い。しかしクドい甘さではなく、後味がさっぱりしている。


どうやら、私はバウムクーヘンを侮っていたようだ。これを機に考えを改めて、バウムクーヘンとも向き合って行きたいと思う……。ちなみに、エッグバウム(冷凍)はオンラインでも購入可。お店まで行けない人は、ご参考までに。


・今回訪問した店舗の情報

店名 cocoro(心呂) アトレ川越店
住所 埼玉県川越市脇田町105 アトレB1F
時間 10:00~20:00
定休日 なし(施設に準ずる)

参考リンク:cocoro「エッグバウム6個セット」、「波田鶏園について
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24