寝苦しい夏の朝。目を覚ますと、体にポツポツ赤い湿疹が! これはアセモか、蚊に刺されたか……こんな時、我々はふと “ある恐ろしい想像” をしてしまうことがある。そう、「ウチにダニがいるのでは」という可能性だ。
ダニが最も繁殖するのは5〜7月頃とされる。つまりジャストナウ、今この瞬間、奴らはウジャウジャと数を増やしているのだ。これまでずっと気づかぬフリをしてきたが、どこかで手を打たないと大変なことになる。私は覚悟を決め、ダニの存在を確認してみることにした。
・『ダニ目視キット』とは
今回使用するのは日革研究所から発売中の『ダニ目視キット』という商品。パッケージが異なる2つのキットが販売されていたので、とりあえず両方購入してみた。
こちらは935円のダニ目視キット。
中身は『ダニ誘引検査器』『ルーペ』『マクロレンズ』『スマホ固定用台紙』が各1つずつ。
対して1375円のキットは……
『ダニ誘引検査器』が2つと『ルーペ』のみ。要するに2つとも、基本はほぼ同じなのである。
個人的に『マクロレンズ』に関しては、初心者が使いこなすのは少々難しいと感じた。別にマクロレンズがなくてもそれなりに使えるので、「一度に複数の場所でダニを誘引したい」という人は1375円のキット。「とりあえず試してみたいだけ」という人なら935円のキットでいいのではないだろうか。
・雑然! ウチの事務所
さて家に潜むダニは0.3〜1ミリほどのサイズが主流。つまり普通に生活していたのでは、知らぬ間に大量のダニと同居している恐れが……ギョェーーーッ! 想像しただけで湿疹が出そう!
今回は一般的な会社よりゴチャゴチャしていることで知られる、当ロケットニュース24事務所にダニ誘引検査器を設置してみよう。雇われの身でこういったことを申し上げるのは大変恐縮だが、それなりの “捕れ高” が期待できそうな雰囲気だ。
ダニ誘引検査器には誘引剤が仕込まれているらしく、そのままダニが好みそうな場所に放置すればOK。
1つはホコリがたまったカーペットの隅に。
2つ目は年代物の衣装がつまったダンボールの中に。
3つ目は長年みんなの尻の重みに耐えてきた布地の椅子に、それぞれ設置したぞ。
よりダニが集まりやすいよう、そっとクッションなどで検査器を覆えば準備完了だ。日革研究所の公式サイトによれば2週間ほどでダニが集まるらしい。楽しみなような怖いような……!
〜そして2週間後〜
さて観察方法はとってもカンタン。検査器にルーペを当てて直接のぞき込むだけである。こうすれば小さなダニを15倍に拡大してくれるという寸法だ。クーーーッ! 楽しみなような怖いようなァァ!!!
さ、どれどれ…………
…………
…………
…………
ウ、ウワァーーーーーーーーーーーッ!!!!!!
チリひとつないッ!!!!!!!
衣装ケースも!
椅子だって綺麗なもんだァ〜!!!!
・逆に困る結果に
撮影技術の関係でややピンボケ風の画像となってしまったが、付属のルーペは糸クズひとつも鮮明に拡大してくれる優れもの。検査器の隅々までじっくり観察した結果、ダニらしきものを発見することはできなかった。つまり……
結論:ロケットニュース事務所、意外と綺麗だった。
職場にダニがいなかったことは幸いだが、記事の撮れ高としては逆に残念な結果となってしまった今回の実験。メーカーによると誘引剤の効き目は3カ月ほど持続するらしいので、布団のスキマなどに設置し直してみることにしよう。
ダニの発生時期は夏ごろだが、その後に残るダニの死骸やフンもアレルギーの原因となるらしい。『ダニ目視キット』はその名のとおり、ダニを目視することしかできない。しかしダニの存在を認識することがダニ対策の第一歩だ。いちど勇気を出してご家庭に設置してみることをオススメする。
あ、それからお子さんの自由研究にもイイかも!?
参考リンク:日革研究所、ウェザーニュース
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.