やめろぉぉぉぉ……!!!! 2021年6月6日、東京競馬場で安田記念が開催されたが、最後の直線でそう絶叫した人は全国各地にたくさんいることだろう。それもそのはず、単勝1.5倍というゴリゴリの1番人気に押されたグランアレグリアがなかなか伸びず。しかも、進路がほとんどなかったからである。
結果としては猛然と追い込んで2着と負けてなお強しの内容ではあったものの、勝ったのは8番人気のダノンキングリー。ここ2年、断トツ人気のアーモンドアイが敗れていたけどグランアレグリアなら……と期待を持っていた人たちに悪夢が訪れたのだった。もちろん、グランを信じた私にも。
・グランアレグリア中心の馬券を購入
まぁ私はオッズ的にあまり美味しくないため、当たったらイイ寿司か焼肉が食べられるかな程度の少額で勝負。まずはレース前に記事でも書いた「ウマ娘血統」を組み込んだ3連単を買った。そうは言っても下位人気のトーラスジェミニしかいないので……
グランアレグリアの1着固定から今年に入って結果を残しているケイデンスコールとカテドラル、さらにはマイルで実績のあるインディチャンプを2・3着に流す形。トーラスジェミニは3着付けでトータル900円……だとあまりにチキンすぎる馬券だから……
トーラスジェミニを外した形を追加で300円ずつ購入した。それでもチキン馬券だなってことはさておき、合計2700円とキリが悪いため……
カンテレのYouTube動画に出演したら100%で勝ってる福永祐一先生のインディチャンプを頭にして2着にグランアレグリア、3着には先のケイデンスコールとカテドラルを入れ〜の……
あとは池添騎手がやってくれるんじゃないかと脳裏をチラついたため、ダノンプレミアム → インディチャンプ → グランアレグリアの3連単も100円だけ買って本番に臨んだ。とにかくグランアレグリア中心。購入金額はジャスト3000円である。
・競馬に絶対はない
そして迎えたレース本番、結果としては冒頭で述べたようにグランアレグリアにとって厳しい直線。ゴール板を駆け抜けた順番は「ダノンキングリー → グランアレグリア → シュネルマイスター」だったから、どう転んでも個人的には勝てなかっただけに改めて競馬は難しい。
特に勝ったダノンキングリーは久しぶりの競馬(休み明けで勝った実績はあるけど)ということに加えて、大敗続きだったから正直「川田騎手はプレミアムじゃなくてキングリーの方に乗るのか」程度でしか気にしておらず。終わってから予想しても買えなかったというのが率直な感想だ。
まぁ何か気になったなら買えってところではあるも、そうなると購入する点数がどうしても多くなるから今回は潔くキングリーの走りを褒めるしかない。グランアレグリアに関しては人に分からない疲れやコンディションもあるのあろう。
化け物みたいな強さとはいえ、グランアレグリアも生き物。ネット上で「グランアレグリア銀行ルメール支店」なんて声も聞かれたが、やはり競馬に絶対はないという教訓を得た。また「二頭出しは人気薄を狙え」という格言がずばりとハマるのも競馬の不思議で面白いところである。
・宝塚記念こそウマ娘で勝負
いよいよ2021年上半期のG1もあと1つ。6月27日に開催予定の宝塚記念のみとなった。すでにコントレイルの回避が報じられているが、好メンバーが揃うだけに盛り上がること間違いなし。
そうそう、ウマ娘血統のトーラスジェミニは人気がないながらも掲示板に載る5着と大健闘。ウマ娘血統としては宝塚記念にいいバトンをつないだと見ているが次ははたして──。無敗のレイパパレがウマ娘血統だから楽しみにレースを待ちたい。
※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。
執筆:原田たかし
ScreenShot:JRA IPAT