売れ残りや期限切れ食品など食べられるのに捨てなければならない、いわゆる「フードロス」は深刻な問題になっている。コロナ禍においては、休業要請によって休業・閉店を余儀なくされ、食品廃棄につながっているケースもあるという。
そんなフードロスを減らすことに特化した食料品店が存在した。神奈川を中心に店舗展開している「OROフードレス救」は、賞味期限切れ間近の商品や、すでに切れてしまった商品を格安で販売している。実際にお店に行き、そこで見つけた「そばとうどんの詰め合わせ」が衝撃的な安さだった! 半額どころの騒ぎじゃねえ!!
・賞味期限切れ商品を販売
私(佐藤)が訪ねたのは、京急線梅屋敷駅から徒歩約5分のところにある梅屋敷店店だ。店先の様子を見ると、どこにでもある食品や日用雑貨を販売しているお店と変わらないように見える。
販売している商品は、調味料や即席めんやレトルト商品など。スーパーやコンビニより1~2割安い感じだ。このほかにも、手指用の消毒液やマウスシールド、コピー用紙なんかも売っていた。
それらに紛れて、黄色い値札の商品がある。それこそが賞味期限切れ商品たちだ。値段を見るとビビるほど安い! たとえば、塩レモンタブレットは1袋税別10円! 飴は1袋税別30円で販売していた。駄菓子屋かよ!
それらを購入して賞味期限を確認してみると、10円タブレットは「2021年4月」。30円飴は「2020年7月」となっており、どちらも期限が切れている。
しかしどちらもひどく劣化している訳ではない。ちゃんと食べることができるし、味にも問題はない。期限切れ以外は、通常の商品と変わらないものだ。なんだかとてもお得な買い物をした気分だ。だって、安いんだもん。
・そばうどんセットが驚異の安さ!
購入したのはこの2つだけではない。店頭に並んでいた、信州そばと讃岐うどんの詰め合わせセットも買って帰った。乾麺でつゆも付いており、通常の販売価格は6780円だったらしい。
それがなんと……
“売り尽しせーる” で税別980円! なんと7割引!!
1束50グラムのそば・うどんがそれぞれ25束ずつ(各1250グラム)、それと15グラムのつゆが8個入っていた。開封したところ、状態は全然悪くなさそうだ。
賞味期限が切れているから安いのかな? と思ったら、「賞味期限 2021.9.1」とある。あれ? 今、何月だっけ? 6月か、ということは切れてない! なんでこんなに安いの!?
理由はわからないけど、良い買い物をした。1人で毎日1食ずつ食っても、50日は暮らせるな。しかし包装は湿気を防ぐタイプのものではなかったので、食べない間はジップロックにでも入れて保存しないと湿気ってしまう……。
ということで、OROフードレス救はお得商品が潜んだ魅力的なお店だった。現在(2021年6月)お店は、東京・神奈川に4店舗ずつ、埼玉に1店舗を展開している。店舗が増えるほどフーズロスが減るのであれば、どんどん増えて欲しい。近くに出来たら、きっと毎日行ってお得商品を探してしまうだろう。今後の店舗拡大に期待したい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 OROフードレス救 梅屋敷店
住所 東京都大田区大森中2-24-2 うめやビル1階
時間 10:00~19:00
定休日 日曜日
参考リンク:OROフードレス救
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24