そう、ココイチにて3月から5月末までの期間限定で販売されている「牛カレー(税込950円)」である。もうそろそろ販売期間が終了しようという頃合いだが、販売開始から今に至るまで、いまいち話題になった感がない。
実は筆者、ココイチの牛カレーにドハマりし、プライベートで何度もリピっているのだ。ココイチのカレーをこれまでリピったことは1度も無いため、我が人生におけるココイチ最リピ記録を絶賛更新中でもある。消える前にもっと話題になって欲しいので、いま一度ウマさを伝えたい。
・肉とコク
ココイチのノーマルのカレーと言えば、どちらかというとサラッとしているのが特徴だと思うのだが、牛カレーはそれとは別系統。色からも想像できるように、濃厚でコクがある。
肉も通常のカレーと比べるとやや大きいサイズのものが多めに入っているぞ。肉はかなり柔らかく煮込まれていて、高級感がある。
ココイチでは注文時に辛さを選べるのだが、ノーマルの辛さだとほとんど辛くない。辛さよりもマイルドさが目立ち、どことなくハヤシライスやビーフシチューっぽさがある。
……というのが、だいたいの基本情報だろうか。とにかく普段のココイチのカレーとは全く別物なので、そこまでココイチが好きではない人にほど刺さる余地があるのではないだろうか。
・最強のオーダースタイル
デフォルトで食べてももちろんウマい。しかし、牛カレーの真のポテンシャルを引き出すには、やはり注文時の改変やトッピングのチョイスが重要だ。ここで、筆者が勝手にリピりまくって編み出した、個人的に最強だと思っているオーダー法を共有しようと思う。
まずは辛さだ。ノーマルだと、ぶっちゃけ辛さがイマイチなのだ。甘いのが好きな人ならともかく、そうでないなら「2辛」をお勧めしたい。値段が44円増すが、44円分以上の価値はあると思う。
それで具体的にどのくらいの辛さになるのかというと、だいたい松屋のごろチキと同じくらいの辛さになる。コクや牛のうま味はそのままに、しっかり辛くてアジアジでハフハフなカレーになるのだ!
そして重要なトッピング。まず、最初の時点で「やさい(231円)」の追加はマストだ。彩り的にも食感的にも野菜の有無の差はデカい。
そしてもう一品ブチ込んで欲しいのが、「ビーフカツ(367円)」である。
これまでチキンカツやチキンにこみ、メンチカツ、ロースカツ、ソーセージ、ハンバーグなど色々試してきた筆者。それらはそれらで美味かったが、どうもしっくりこなかった。
原因は、系統の違う肉の味が、せっかくの濃厚なビーフ味に対し、ノイズになってしまう感があったからだ。牛カレーを食べるのだから、気分は果てしなくビーフ。他の肉は欲しくないのである。そこでベストなオプションとなるのが、同じビーフなビーフカツ。
ビーフカツの強みはそれだけではない。やさいを追加しただけだと、食感が一辺倒という弱点があったのだ。肉は柔らかく、野菜もそれなりに柔らかい。「柔らかい」に全振りしているのである。
そこにビーフカツが入ると、衣のサクサク感と硬めな肉質が良いアクセントとして作用する。結果として、濃厚なビーフ感はそのままに、舌と喉を心地よく責めたてる辛さを有し、柔らかさ(元より入っている肉)と硬さ(カツの肉)、そしてクリスピー感(カツの衣)を有した完全体が生まれるのだ。
お値段がそれなりに膨れ上がってしまうのが欠点ともいえるが……しかしこのウマさは、個人的にココイチ史上No.1だと主張したい。できればデフォルトでこのルーを販売してほしいと思っているのだが、5月末までの期間限定という運命は変わらないのだろう。
せめて終わる前に、ファンとして布教しておこうと思い、本記事を執筆した次第。まだ食べていなかったという人は、是非とも終わる前に牛カレーを食べてみてくれ。このカレーは、マジでもっと話題になって良いと思う。
参考リンク:CoCo壱番屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.