「マリトッツォ」ブームが極まっている。カルディの冷凍マリトッツォは相変わらずの高い人気を誇り、スターバックスも店舗限定で販売を行っている。ここへ来て、さらにブームを後押しするかのように、「山崎製パン」(ヤマザキ)がマリトッツォシーンに参戦だ!

ヤマザキはスーパーマーケットチェーンの「サミットストア」で、2021年5月8日よりマリトッツォの販売を開始した。あの山崎がこのタイミングで参戦するとは……。食べてみるしかないだろう。そう思い、最寄りのサミットに行ってみるとない! もう1軒に行ってもない! 売り切れている!! まさか、すでに人気商品と化しているのか……。

・売り切れ!?

正直に言うと、私(佐藤)はこの商品を侮っていた。「ヤマザキさん、ちょっと遅くない?」とさえ思っていたのだ。ブームは少なくとも2020年末に訪れており、半年を経た今になって新商品として販売しているから、出遅れ感は否定できない。

タイミングを考えるとそこまで注目されていないだろうし、どこのサミットに行っても手に入るはずだ。そう思って最寄の東京・東中野店に行ってみたところ……


ない! デザートコーナーのマリトッツォの列だけが空っぽだ。


続けて同じく中野の鍋屋横丁店に行くと……


ここにもない! まるで買い付ける専門業者でもいるみたいに、マリトッツォだけがごっそり消えている。ウソだろ!?


販売開始からまだ1週間も経っていないのに、すでに消費者の心を掴んでいるのか? ここで諦める訳にはいかないので、次に近い杉並区の成田東店に走った。文字通り本当に走った!


足早にデザートコーナーへと向かうと……


あった! コレだな、ヤマザキのマリトッツォ!! 1個税別158円。カルディの冷凍(税込270円)より100円ほど安い。


よかった、3軒目で購入できて。2軒目にないとわかった時に、10軒くらいは回るハメになるかもと覚悟してたよ。ああ、よかった……。


・クリームを食う!

さて、パッケージを見るとデザインがオシャレだ。マリトッツォ発祥の地、イタリアを思わせるようなエレガントな雰囲気が漂っている。


裏を見ると、「山崎製パン株式会社」としっかり記されている。間違いなく、日本を代表する製パンメーカーの商品だ。どれ? 満を持して販売開始した商品の実力をうかがうとしよう


袋から取り出すと、クリーム面にプラスチックカバーがついている。マイバッグに詰め込んでもクリームがべちゃ! とならない安心の包装だな。


カバーを取ると、本体は可愛らしい形状だ。ぷっくりまん丸なブリオッシュパン、その間から真っ白なクリームが覗いている。なかなかセクシーなフォルムである。


パンをめくってみると、たっぷりクリーム。刻んだオレンジピールの華やかな香りがする。


ひと口かじると……おや? パンの食感をほとんど感じない! まるでクリームだけを食ってるみたいだ!! こいつは驚いた、ブリオッシュ生地がとても柔らかくて、クリームと一体になっている。極端にいえば、クリームを薄皮1枚で覆っているみたいだ。


1度食べたらまた食べたくなる美味しさである。これはヒットの予感がプンプンするぞ~。それにしても、私と同じように感じた人が繰り返し買った影響で、入手するのに苦労したのかも。詳しいことは分からないが、安いし美味いからそうであっても何ら不思議ではない。

なお、サミットストアのニュースリリースには「全国に先駆けサミットで新発売します」とある。ということは、いずれ他の店舗でも全国発売するのか? 今後の動向も気になるところだ……。

参考リンク:サミット株式会社「マリトッツォ新発売のお知らせ」(PDF)
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24