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【快眠レポート】起床時の肩こりがひどいので1万円のオーダーメイド枕を作ってみた

2021年5月10日

みなさん、よく眠れているだろうか。当サイトでも砂子間記者が最良の枕を求めて奮闘する様子をお届けしている。

筆者は不眠などの大きな問題があるタイプではないのだが、起床時の不快感……ずっしりと頭が重く、首や肩が凝ったような感覚には悩まされてきた。

「きっと枕が合わないんだ」と考えて頻繁に買い換えてきたのだが、ついに専門家の手による「オーダーメイド枕」を作ってみた。万人には当てはまらないかもしれないが、参考までにご紹介したい。


・これまでの寝方

基本的に「あお向け寝」なのだが、これまでの量販店の枕では、どうにも喉がつまって息苦しく、また頭の重さを支え切れていない感じがしていた。認めたくないが最近太ってきて、気道が狭くなったことも関係ありそう。

本当はリゾートホテルみたいにフカフカで大きな枕が好みなのだが、自分に合っていないのでは……と感じていた。

両手で支えてみたり、枕を2つ並べて谷間で寝てみたり、ついには「枕なし」で寝てみたり……といろいろ試してきたが、どうにも改善しない。そこで訪ねてみたのが「スリープマスター」なる専門家のいる寝具店。


・頭の形を計測して作る

店舗によって違うと思うので、参考程度に読んでいただきたいのだが、枕選びはカウンセリングから始まった。同じ枕でも、体勢や寝具の沈み具合によって使用感が異なるそう。マットレスか敷布団か、どれくらい前に購入したベッドか、など細かく質問された。

そして実際の枕は、1人1人の首から背骨のラインに合わせて作る。立体定規のような、専用の器具を使って一瞬で計測できる。たとえば筆者は、後頭部から首にかけてくっきりと「くびれ」のあるタイプだそう。

そしてオーダーメイド枕の最大の特徴は、いくつものポケットに分かれていて、部分ごとに高さや硬さを変えられること。ポケットの数と、中に入れる素材によって価格が上下する。

あお向け寝の筆者の場合、中央が低めで、左右は横向き寝できるよう少し高くする。そして首の部分が弾力のある素材でしっかり支えるようになっていて、頭がのる部分はやや軟らかい。

寝姿勢も見てもらい、視線の角度などを確認する。いわれるがままに枕をあててみると、たしかに喉がつまった感じがない。

高さが決まったら、待つこと10分ほどで中身を詰めてくれ、枕が完成した。西川株式会社製のベーシックモデルで、価格は1万円ほど。前述のとおりグレードはピンキリで、インターネット上でよく見かけるメーカーだと3万円前後の商品が多いようだ。


・実際に寝てみたら……

自分に合わせて作っているので、姿勢はなんといっても「しっくり」くる。どこにも無理がなく、自然な姿勢で寝転がれる。

両サイドが高くなっているのは既述のとおりだが、予算をアップすると幅広タイプも選べ、傾斜を緩やかにできるらしい。筆者はもっともリーズナブルな商品なので傾斜がやや急で、寝返りのときには「よいしょ」と勢いが必要。

あと、なにか特殊な素材なのだろうか、工業製品のような人工的な匂いが少々気になった。数日ですっかり自分色に染まるとは思うのだが。

それを除くと、使用感に問題はない。しかし、大事なのは翌朝の目覚め。試しに寝てみること数日……


……寝起きの頭重感や肩こりがなくなったような気がする!


「いい枕のはずだ」というプラシーボ効果は否定できないし、実際の安眠には枕だけではなく寝室の環境だとか、精神状態だとか、いろいろな要素が関係しそうなのは砂子間記者のレポートのとおり。

なので、枕の買い換えだけでぐっすり快眠、すっきりお目覚めとはいかないだろうが、少なくとも筆者の「首が凝る」というピンポイントな悩みは解消された! よい!!

そして、筆者の購入店では展示品のベッドに寝転がった状態で何度も微調整してくれ、購入後も店舗に持参すれば詰め直してくれるという。

インターネット通販ではこうはいかないだろうから、やはり枕に関しては実店舗で購入するのがいいのではないかと思う。枕にお悩みの方、一考していただければ幸いである。


参考リンク:西川株式会社
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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