あなたにとっての「マイベスト袋麺」は何か? ──誰かにそう聞かれたとき、私はかれこれ20年以上『サッポロ一番 塩らーめん』と答え続けてきた。ちなみに2位が『チキンラーメン』で、3位が『辛ラーメン』である。
だが先日……。私の中で君臨してきたTOP3を蹴散らし、一気に1位の座に躍り出た袋麺があった。その名も『オホーツクの塩ラーメン』。これが無敵とも言える美味さなのだが、みなさんご存知だっただろうか?
私が『オホーツクの塩ラーメン』を発見したのは、JR東京駅の改札の中。そんなとこで? と思うかもしれないが、現在改札内にある “グランスタ東京” の一角で、「ご当地インスタントラーメンフェア」が期間限定開催されている。
名前の通り、そこではご当地のインスタントラーメンがズラリと揃っており、会場で『オホーツクの塩ラーメン』はメチャクチャに目立っていた。というのも、全日本ご当地ラーメンランキングの1位として盛大に売り出されていたからだ。
なんでもマツコ・デラックスさんも番組内で絶賛したとか。しかも、ブース内に表示されていた価格は税込410円と、普段から『サッポロ一番塩 らーめん』を食べている身としては、強気すぎる価格設定に思える。気になってパッケージを手にとってみたら……
「このラーメンは、かつて湧別町・湧楽座にて僅か五年間だけ営業されたラーメン店『ゆうらく軒』の幻の塩味です」
──恥ずかしながら、私は『ゆうらく軒』を知らなかったのだが、このラーメンがかなりの自信作であることは伝わってきた。特に、その「幻の塩味」のところ。
通常は、「ゆうらく軒が監修したインスタントラーメン」とか「幻の塩味をイメージしたインスタントラーメン」といった表現を使いがちだが、オホーツクの塩ラーメンは「コレが幻の塩味です」と言い切っている。
ボカシて逃げようという気は一切ない。超強気。だからこそ余計気になる……という気持ちのまま買ってみたところ──。
冒頭で述べた通りである。麺はインスタントとは思えないほどにコシがあり、何よりスープの上品さよ。ザ・塩味というより醤油に近い塩味で、コクがすごい。
よく使われる表現で恐縮だが、完全に店の味だ。ゆうらく軒に行ったことがないので「幻の塩味」と全く同じかどうかは確かめようがないものの、どう考えてもインスタントの領域ではない。むしろ、これがインスタントラーメンとして売られるのはチートだと思うレベル。
ちなみに、「ご当地インスタントラーメンフェア」は4月4日までの開催だが、『オホーツクの塩ラーメン』はオンラインで購入可。マジのマジで店の味だから、コロナでなかなかラーメン屋に行けてないって人にもオススメ。
「そんなに? 所詮インスタントでしょ?」と思う人もいるかもしれないが、ひと口食べれば、あなたの中のマイベスト袋麺TOP3も変更を余儀なくされる……はずだ。
参考リンク:ご当地インスタントラーメンフェア、つららSHOPシバレ「北海道 オホーツクの塩ラーメン」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼中身はこんな感じ。乾麺と液体のスープ
▼作り方に変わったところはない。麺を3分ほど茹で、スープは丼に入れておく。お湯を丼に入れたら、麺を投入して完成だ。
▼マイベスト袋麺ランキング1位の『オホーツクの塩ラーメン』でございます。