すでにお伝えした通り、「伝説のすた丼屋」がヤバそうな新商品『背脂にんにくクラッシュすた丼(税込880円)』を2021年4月1日より販売している。本来ならば発売当日に現地を訪れ、その日のうちに記事をお届けするところだが……今回は1日遅れる形となってしまった。なぜか?
理由は新メニューに使われているニンニクの量にある。「伝説のすた丼屋」によると、なんとこの『背脂にんにくクラッシュすた丼』には通常の9倍ものニンニクが投入されているらしいのだ。いや9倍て! そんな危険な代物、週末じゃないと食べられないではないか……!!
・すた丼の新商品
ただでさえニンニク鬼効きの「すた丼屋」であるが、ここ最近は通常の5倍のニンニクを使った『超ニンニクすた丼』や8倍の『ごってり “肉汁油” すた丼』など、さながらジャンプ漫画のようなニンニクのインフレが加速している。
そして今回の『背脂にんにくクラッシュすた丼』では、ついに史上最多となる9倍を記録。前人未到のハイパーニンニクゾーンへと足を踏み入れている状態だ。さて、ここで一つ報告しておくと、実は私(あひるねこ)が注文したのは『背脂にんにくクラッシュすた丼』ではない。
総肉量を約2倍に増量したという……
『背脂にんにく “大爆発” すた丼(税込1280円)』
である。
・大爆発
「すた丼屋」のエグヤバ系新メニューはこれまで何度も挑戦しているが、今回ばかりは運ばれた瞬間に「ドカーーーン!!」という爆音が脳内に響いたぞ。おや? 外で工事でもやっているのか?
「それは 丼と言うには あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に 爆発だった」
──と、唐突にベルセルク風のナレーションが入る程度には強烈である。そして強烈なのは視覚的インパクトだけでなく、マスクを突き破って鼻孔に侵入してくる殺人的なニンニクスメルも同様だ。この時点で多少の嫌な予感はしていたものの、果たしていつ以来だろうか……
最初の一口目で限界を感じたのは。
・いきなり最終決戦
な、何だこのむせ返るようなニンニクの芳香は……! 私はニンニクを丸かじりでもしているのか? 加えて、あまりにもコッテリ濃厚な豚肉の破壊力が尋常ではない。薄切りと粗びきの2種類の豚バラ肉が、あろうことか豚の背脂とラードでコーティングされているのだ。まさに豚の花園。
ニンニク醤油をベースに、基本的に濃いめのわんぱく味に仕上がっている「すた丼屋」の中でも、この新メニューはズバ抜けて味の先端が尖っているような気がする。刺すような塩味(えんみ)というか。ここで場を落ち着かせるため、生卵を投入してみたのだが……
次の瞬間には、あえなくニンニクと肉の海の中に吸収されてしまった。いっつも思うんだけど、「すた丼屋」における生卵の役に立たなさは異常である。この丼と互角に渡り合うためには、スーパーで売ってる卵のパックを丸ごとブチ込む必要があるだろう。
・キャパ越え
コロナ疲れ、自粛疲れ、リモート疲れなど、昨年から今年にかけて様々な “疲れ” が叫ばれているが、今の私は断固としてニンニク疲れ一択。体が「いやもうニンニクはいらんて!」と悲鳴を上げているのを感じる。そう、毎度のことながら、最終的に俺自身がニンニクになったのだった。
・エピローグ
ちなみに帰宅後、私がリビングでこの記事を書いていると、ジュニアの散歩から帰ってきた妻が入ってくるなり「なんかこの部屋クサイ」と怯えていた。今日が週末でよかった……と、心から安心した私であった。