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【新発見】デリバリーの「フィッシャーマンズ フェスティバル」が邪道に見えて実は天国だった / フードフェスは今後コレでいい!!

2021年3月18日

今、東京の新橋・新宿・浅草橋で『フィッシャーマンズ フェスティバル』が開催されている。似たようなイベントが多いのでややこしいのだが、正式には「第2回 ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル 発見! ふくしまお魚まつり byデリバリー&テイクアウト」という。

期間は3月22日までで、ランチ(11:00〜14:00)とディナー(17:00〜20:00)の2部制。そして何より重要なのが、デリバリー&テイクアウトのみだという点である。

つまり、従来のフードフェスのように、お店のブースに並んで目当ての物を買い、そいつを持って会場内の飲食スペースに駆け込んで楽しむ……というイベントではない。繰り返すが、デリバリー&テイクアウトのみだ。

・フードフェスがデリバリーってアリなのか?

「え〜! フードフェスは屋外で楽しむもんじゃん!! 社会の状況が状況だから仕方がないとはいえ、そんなフードフェスはナシだよ〜」と思った人、結構いることだろう。

かくいう私がそうで、テイクアウト&デリバリーのフードフェスなんて全席室内のビアガーデンみたいなものであり、風呂のない温泉宿みたいなものであり、つまるところ邪道だと思っていた

しかし実際にやってみたら、考え方が180度変わったと言っていい。手首を捻挫しかねない勢いで、手のひらをクルッとした。


速攻で意見が変わった言い訳をさせてもらえるならば、デリバリー&テイクアウトのフードフェスは、従来のフードフェスの弱点を克服していると感じたからだ。


・従来のフードフェスの現実

もしかしたら、今までに1度もフードフェスに参加したことがない方の中には、このような幻想を抱いている人がいるかもしれない。

フードフェスとは……青空の下、ビール片手にブースをめぐり、超人気店の超人気商品を気軽に食べられるお得イベント──。確かにそれも1つの側面だろうが、良いことばかりではない

例えば、人気店が出店しているブースは大体待ち時間がエゲつなく(私の最高記録は1時間半)、ようやく購入したら引くほど量が少なく、その割に値段が高く、飲食スペースに行くと激混みで、ようやく見つけたテーブルはコーラか何かで汚れており、一瞬で食べ終わった後は早く帰ることしか頭にない……。

──ということもある。もちろん、屋外型フードフェスの全てが上の通りではないが、似たような経験をした人は少なくないかと思う。


・特にコレがいい

ちなみに今回、私はテイクアウトではなくデリバリーで注文した。実際に試してみて、特に何が良かったかと聞かれたら……


複数の商品をタップするだけで購入できること」と答えるだろう。なにせ、従来型のフードフェスならば、何度もブースの前に並ばなければならない。異なる店の商品を3種類買おうと思ったら3回、4種類買おうと思ったら4回並ぶ必要がある。その手間が一瞬で済むのだ。

また、購入した商品は家(あるいは会社など)で食べることになるわけだが、当然ながら飲食スペースの場所取り合戦もない。席から立ったり座ったりする度、周囲に「すみません」と言いながら通してもらうこともない。誰かがこぼしたコーラでテーブルが汚れていることもない。これだけで天国である。


・屋外感が欲しければ

ただ、こう言うと「屋外で食べるから美味しいのよ! 部屋で楽しむフードフェスじゃあ屋外感が足りないよ!」と思う人だっていることだろう。たしかに、外で食べる料理は美味しいもの。それは否定しないが……


だったら、窓を開けて食べるのはどうだろう。単純な方法ながら、やってみると屋外感は そこそこあるぞ。あるいは、ベランダが広ければベランダで食べるのもいいだろう。

イベント感はないかもしれないが、少なくとも “ハズレだったときのフードフェス飲食スペース” に比べたら何倍も快適かと思う。


——おっと。手の平を返した勢いあまって、フードフェスの料理をデリバリーできる良さについて長く語りすぎてしまったようだ。以下では、イベントそのものについても紹介したい。


・フィッシャーマンズ フェスティバルの印象を簡単に言うと

長い正式名称「第2回 ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル 発見! ふくしまお魚まつり byデリバリー&テイクアウト」を見ればお察しのとおり、こちらは福島県の漁業・水産業を応援するイベントだ。

同地の海の幸を用いたメニューが提供されており、一流料理人が腕を振るっているとのこと。公式サイトで公開されているメニューを見てみると……


・幻のブドウエビ入り常磐もの4種丼(税込1200円)
・うに貝焼き かにみそ飯弁当(税込1200円)
・福島牛のカニまみれウニソース丼(税込1200円)
・昆布漬けヒラメとメイプルサーモン丼(税込1000円)
・生シラウオとネギトロ丼(税込800円)
・ほっきのわっぱ飯(税込800円)


……といったところ。その中から、今回は『福島牛のカニまみれウニソース丼』と『ほっきのわっぱ飯』をチョイスした。


なお、デリバリーの場合はUberEats かmenu より注文できる。私の場合、職場の最寄りが新宿店なので、UberEatsを開き、新宿店の会場である「アンプラン新宿」を検索するとすぐに出てきた。

注文後、15分ほどで届いたので開封。食べてみたところ、どちらも絶品だ。味・ボリュームともに文句なしである。そして何より、フードフェスの中ではかなり安いように思う。

個人的な体感だが、こういうイベントだとあと1.5倍くらいはするような気が……。つまるところ、コスパ的にも優秀ということだろう。おまけに、デリバリーだからイベント会場への入場料も無し。これもまた嬉しいポイントだ。


・デリバリーの継続希望

将来的にコロナ禍が終息したら、今まで中止になっていた従来型のフードフェスが復活するに違いない。もちろんそれ自体は喜ばしいことだが、同時に「デリバリー&テイクアウト」だけはオプションとして継続してくれたら最高だ。

もしそうなったら、私のように「とにかく並びたくない」って人間は助かるし、仕事で時間がない人も参加しやすい。また、テイクアウトで済ませる人が増えると、会場の混雑も緩和されるのではないだろうか。フードフェス担当者の方、ご検討のほどよろしくお願いします!

・今回ご紹介したイベントの詳細データ

イベント名 第2回 ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル 発見! ふくしまお魚まつり byデリバリー&テイクアウト
会場 新橋(ピアシス虎ノ門店)、新宿(アンプラン新宿店)、浅草橋(フーシャン)
期間 2021年3月18日〜22日 ※新橋店は17日からOPEN
時間 11:00〜14:00、17:00〜20:00 ※最終日はランチタイムのみ営業

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼『福島牛のカニまみれウニソース丼』

▼ウニソースは別添え

▼お肉はトロトロ。めちゃくちゃ美味い

▼わっぱ飯も最高だ

▼時間帯と店舗によっては、デリバリーに非対応だったりする。詳細は公式サイトでご確認を

▼ちなみに、変更があったりすると公式Twitterでお知らせしてくれる

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