ついにファーストキッチンが本気を出した……のかもしれない。2021年1月9日から31日の期間限定で販売中の『FKオールスターバーガー』だ。ファーストキッチン史上最大級という触れ込みのバーガー。
そんなこと言われたら、気になってしかたがないではないか。いったいどんなものに仕上がっているのだろう。さっそく食べてみたところ……この欲張りセット感満載なスタイル、最高じゃねぇか!
・税込み980円
お値段は税込み980円。注文すると、調理に少し時間がかかるとのことだった。特に混雑はしていないというか、筆者の他に客はいなかったので、デフォルトで時間がかかる商品なのだと思われる。まあ、最大級らしいしな。
そして待つ事しばし。
ドン!
皿というよりは、ボウル的な底の深い楕円形の容器に入れられてやってきた『FKオールスターバーガー』。容器の形状や包み紙でわかりづらいが、なるほどデカい。
中の具をより詳しく見るため、横にして御開帳。一番上は野菜。レタスや玉ねぎ、トマト、ピクルスなどが入っている。
次に来るのが、チキン竜田。これが割と厚みがある。先日レビューした、バンズ無しバーガーな『タツロック』と同じモノだろうか? 表面はカリカリでサクサクだが、中身はジューシー。
チキン竜田には、どことなくフルーティさを感じる甘じょっぱいソースがかけられており、これがウマい。
そしてベーコンが1枚と……
パティ2枚とチーズ。なんとも欲張りセット感満載な具材のラインアップではないか。最高だぜ!
・絶妙なバランス感と奥深い和風テイスト
ボリュームについてはもはやいうことは無いだろう。チキン竜田とパティ2枚の時点でかなりのもの。サイズも相応で、はっきり言って普通にかじるのはかなり困難。顎の開く幅をバーガーのサイズが余裕で越えている。筆者はフォークを使って崩れないようにしつつ、押しつぶしてから食べた。
このバーガーの注目すべきポイントは、デカさだけではない。味のバランスの良さもまた素晴らしかった。デカさがウリなバーガーというのは、往々にして圧倒的な肉の量により、フレッシュ感やベジー感的なものを遥か彼方に置き去ってしまいがちではなかろうか。
圧倒的な肉々しさもまたいいものだし、個人的にはそれでもかまわないが、ファーストキッチンはフレッシュさやベジー感を諦めなかったもよう。先述のチキン竜田にかけられたフルーティなソースが、パティ2枚にチキン竜田という肉の軍勢の暴走を抑えている。
さらに、1番上の野菜のパワーを引き立たせることにも成功しているように感じられるのだ。内容量的には肉が圧倒的に勝っているが、味的には肉とベジー&フレッシュ感が程よいバランスを保っているッ! それだけではない。よくわからないが、そこはかとなく具材から滲み出る和っぽいフレーバー。
また、バンズもよくわからないが、「なんか普通のパンじゃないなぁ」と曖昧な感想を抱かせる。なんだろうこれは。筆者の味覚では正体を看破できていない要素が多々ある気がするが、それでもこれはガチにウマい。恐るべしファーストキッチンの妙技。
さすがにわからないまま記事にするのはマズいのでHPをチェックしたところ、バンズには焦がし醤油のフレーバーがついていたようだ。また、パティもただ肉を焼いたのではなく、昆布だしを練り込んでいるのだという。なるほど、なるほど。そういった細かいこだわりの全てがこのウマさを生みだしていたということか。
もう一度お伝えするが、期間は1月31日まで。税込み980円とそれなりの価格ではあるが、食べたら納得するしかないクオリティを有しているように思う。是非食べてみて欲しい。
参照元:ファーストキッチン
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.