今年も恒例の「ふたご座流星群」のシーズンだ! しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群と並んで、三大流星群の一つに数えられるビッグな流星群。
活動がピークを迎えるのは14日の午前10時ごろ。言うまでもなく日が昇っている時間なため、流星群が最も見ごろになるのはその前の13日の夜から14日の日の出前までだ。
・1時間に55個
国立天文台では、2020年のふたご座流星群は、条件次第で1時間あたり最大で55個前後の流星を観測できると予想しているもよう。55個とか半端ねぇ! さすがは三大流星群。伊達じゃない。
流星の観測自体は空のどの方向を見ても構わないが、放射点を中心に発生するように見えるため、放射点が高く昇ってからのほうが低い時よりも観測できる流星の数は増える。
ちなみにふたご座流星群の放射点は、ふたご座のカストルの横あたりに位置している。
この放射点とふたご座が東の空の中腹あたりに昇ってくるのは、東京ならだいたい13日の20時ごろ。そして0時から14日の午前1時頃にほぼ真上にやってくるぞ!
14日の4時ごろまでは空のかなり高い位置に見え続けると予想される。ガチ勢ならともかく、一晩中外で観測し続けるのは寒くて辛いだろう。各自都合の良い時間のうち、放射点が最も高く昇っている瞬間を選ぶ際の参考にしてみて欲しい。
・天気は
月は5時前に出て15時ごろに沈むので影響は皆無だ。ゆえに流星群観測の障害になり得るのは天気のみ。晴れてさえいればそれなりに流星を見ることができると思うが、悪ければどうにもならない。
予報がどうなっているのか見てみよう。気象庁によると、本記事を執筆している12日時点の予報で晴れそうな場所は……広島、福岡、鹿児島のみ。
この3カ所の13日の天気は曇りのち晴れ(広島と福岡)と終日晴れ(鹿児島)なので、夜も晴れる可能性が高いだろう。それ以外の場所は、良くて晴れのち曇り。悪ければ雪か雨だ。
次に14日の予報を見ると、東京と高知が晴れのち曇りとなっている。13日の夜は曇りでも、14日の明け方が近づくにつれて晴れてくるのかもしれない。
天気予報的には微妙な感じだが、予報はあくまで予報。当日に晴れる可能性も無くはないだろう。また、14日から15日にかけての夜も最大で1時間あたり20個以上は観測できると予想されているようだ。夜中に晴れ間が広がっていたら、とりあえず流星を探してみてはいかがだろう。
参照元:国立天文台、気象庁
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.