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【徹底検証】マルタイのご当地ラーメンはどの地域がウマいのか / 九州の味を食べ比べたらマルタイの真髄が見えた

2020年12月2日

世間が新型コロナウイルスの不況にあえぐ中、絶好調なのが棒ラーメンで知られるマルタイだ。朝日新聞によるとお家時間が増えたこともあって需要が増加。なんでも大幅増収を記録したらしい。

それだけにマルタイのお世話になった人は多いだろうが、どうしてもぶち当たる問題があるのもマルタイだ。そう、ご当地シリーズにまで手を伸ばしたら結構な数の種類があるため、どこのものを買えばいいのか悩んでしまうのである。

・九州のご当地ラーメン食べ比べ

一体どの地域がウマいのか。知ってそうで知らないそのことを確かめるために「ご当地シリーズの九州食べ比べ」をやってみることにしたのが今回の話である。同じ九州といえども地域によって特徴はさまざま。それではさっそく特徴を見ていくとしよう。


・大分県「鶏がら醤油ラーメン」

まず先頭バッターは大分県。一般的なイメージとしては温泉だが、実を言うと食も充実していて、とり天やりゅうきゅう丼、さらには柚子胡椒などといったように多彩なラインナップが揃う。そんな大分県をマルタイはどう表しているかというと鶏がら醤油ラーメンであった。

袋の中には液体スープ、大分県産ゆず皮粉末がついている。作り方は簡単なので省略するが、出来上がると……

ゆずの香りがふわり。味の方はあっさりめの醤油味で、後味にゆずがちょっとするといったところだろうか。食べてみるとこれはラーメンというよりあったかいそば……今の時期であれば年越しそばを食べているような気がする一杯だ。

卒なくウマいあたり安定のマルタイ……なのだが、麺とスープの相性を考えるともう一声欲しいのが正直な感想。棒状の麺に味がつきにくいのか、ラーメンというよりも麺を食べている感覚が強かった。そのまま食べるよりもネギなり、煮卵なり、何かを加えて味変した方がいいかもしれない。


・長崎県「あごだし入り醤油ラーメン」

お次はあまりラーメンのイメージがない長崎県。マルタイのご当地シリーズではあごだし入り醤油ラーメンとして売られており、長崎県産あご(飛魚)を使用しているそうだ。

中には粉末スープと調味油。もうこれは結論から言っちゃおう。物凄くアゴだしが効いていて素直にウマい!

ポイントはゴマとの相性。一口食べたらクセがあるようにも感じるも、ゴマが中和してくれていて一口、また一口と箸が進む。もしかしたら……いや、もしかしなくても棒ラーメンはクセのある味の方が相性いいのかも。もちろん、煮卵やネギなどを加えるとウマさアップするからお試しあれ。


・福岡県「とんこつラーメン」

ここで真打登場といきたいところだが、福岡県はラーメン王国なだけに種類は1つだけじゃない。どれを代表にするか悩んだ末、今回は博多長浜をチョイス。全国どこでも名前が分かること、久留米は以前にレポートしたことがあることからそのようにした。

中には粉末スープと調味油。例に漏れずサササッと作ってみたところ……くっさい!

と思うが、それが最大の特徴でこれぞ長浜。匂いはTHEとんこつの袋ラーメンで、もちろん味もメチャとんこつ。これは九州の袋ラーメン「うまかっちゃん」よりも濃いのではないだろうか。これでもかってくらい濃いとやはり棒ラーメンと合うし、棒だからこそ活かし合えているとも言える。やっぱりマルタイはとんこつ!


・鹿児島「焦がしねぎ入り黒豚とんこつラーメン」

お次の鹿児島はとんこつラーメンで、鹿児島県産の黒豚エキスが50%使われているのが特徴だ。

袋には粉末スープと調味料が入っている。このあたりは他とあまり変わらないが、鹿児島を一言でいうなら安定感。

というのも、博多長浜ほど尖ってなくてマイルド。それでいてスープにコクがあってしっかりウマく、やっぱりとんこつが合うことを再認識させてくれるようなのだ。コテコテのとんこつラーメン、つまり福岡県のものがキツい人はこちらを選ぶといいだろう。


・佐賀県「牛塩ラーメン」

そして意外な発見ができたのが佐賀県の牛塩ラーメンで強烈なカウンターを放ってきた。

牛塩ラーメンという名前からあまりつかみどころがないように感じるも、粉末スープと調味油、焼のりでラーメンを完成させたら……!

実に濃い。そして濃いからこそマルタイの棒ラーメンによく合うのだ。まぁ濃い塩味なので好みは分かれそうではあるものの、とんこつラーメンじゃなくてもマルタイは美味しくいただけることを教えてくれるような一杯だった。おそらく若者はこれに白米をぶちこみたくなることだろう。それくらい濃い!!


・熊本県「焦がしニンニク入り黒マー油とんこつラーメン」

熊本県はとんこつラーメンで、焦がしニンニクと黒マー油が入っている。

袋には粉末スープ、調味油とこれまた他と似たような構成。感覚としては……

博多よりマイルドである。エッジが効きすぎておらず、鹿児島同様に安定の味をしていてスープがウマい。とんこつはキツくないけどニンニクが入っているため、時と場合を考えて食べるのがよさそうだ。


・宮崎県「鶏塩ラーメン」

最近だと餃子のイメージが強い宮崎県は鶏塩ラーメン。宮崎のラーメンはあまりピンとこない……と思うかもしれないが、これが実によかったから侮るなかれ!

袋の中には液体スープのみと寂しく感じる構成だが、フタを開けたらシンプルながら優しい味で高評価!!

最初こそスープだけかぁと思ったが、味がしっかりついていてスープ完飲待ったなし。それに加えて棒ラーメンとの相性もいいから素直にウマい。何か加えるならネギくらいで余計なものはなくてOK。雑炊にしても良さそうな味なので今からの寒い時期はなおさらウマく感じることだろう。


・通販でも安い

以上である! 結論としてはどれもウマいが、個人的なオススメは意外にも長崎県と宮崎県。そして全体を通して気づいたのが、マルタイの麺は濃い味のスープと合うということ。薄味だとどうしても麺に食われている感じがした。

マルタイのラーメンは1人前あたり100円くらいで安く売っている(私は2人前を税抜185円で購入)し、何より家で自分の好みに合わせてアレンジできる強みがある。改めて売れていることにも納得した食べ比べであった。通販でも安く売っているし、お家時間の参考にしていただけたら幸いだ。

参照元:株式会社マルタイ朝日新聞
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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