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【火球が見られるかも】今夜は空を見上げてみよう / おうし座北流星群が絶賛ピーク中

2020年11月12日

このところ、めちゃくちゃ星が良く見えるようになりましたね。冬になるにつれて空気が乾燥し、大気の光の透過率が上がることと、シンプルに太陽が沈むのが早くて、夜更かししなくとも真っ暗な夜空が見られるようになったからだと思いますが。

と言うわけで皆さんには星空ウォッチングをお勧めしたいのですが、特に今夜あたりは、なんとなく空を見上げているだけで、大きな火球が見えるなんてこともあるかもしれません。ちょうど今夜(11月12日)、おうし座北流星群がピークを迎えるので。

・おうし座

おうし座付近に放射点を持つ流星群は、おうし座北流星群とおうし座南流星群の二つがあります。両方合わせて10月半ばごろから緩やかに活動し始め、11月の半ばまで続きます。

ぶっちゃけピークらしいピークが無い流星群で、期間中はいつでも同じような頻度で活動し続けるタイプ。しかも流星の数自体が1時間に数個と少ないため、そこまで話題にもなりません。

が、少ない流星に対し、まぶしく輝きながらゆっくりと流れる火球の割合が高いのも特徴。なんとなく外を歩いていたら、何か未確認飛行物体じみた眩しい光が夜空を流れていくところを目撃。調べてみたら、おうし座北or南流星群だった……的な展開もなくはないでしょう。


・アルデバラン

放射点となるおうし座は、アルデバランが目印です。オリオン座のベテルギウスと同じく小学校で習う星なので、皆さんご存じのはず。


筆者が小学校の頃には、塾の先生が白衣の前をバッと開いて「あるで、バランッ!」と、路上で何かを露出して見せつけるアレ系な人を想起させるムーヴでアルデバランを覚えさせていました。おかげで30過ぎた今でも、アルデバランの名前はいつでも思い出すことができます。

PTAの皆さんはブチ切れそうなスタイルですが、小学生はそういうのが大体大好きなもの。「クレヨンしんちゃん」に通じるものがありますね。クラス中でバカ受けしていた教え方なので、どうしてもアルデバランが覚えられない小学生のお子さんをお持ちのご家庭は参考にしてみてはいかがでしょう。

それはともかく、この時期のおうし座は18時頃に東の地平線付近に見え始めるかと思います。そしてだいたい21時半くらいには南東のそれなりに高さまで昇ってきます。南中するのは午前0時から1時辺り。夜明けまで割と高い位置に見え続けるため、観測はしやすいでしょう。


・月も天気もパーフェクト

流星観測の妨げとなるのは月と悪天候ですが、月はちょうど新月直前(15日に新月になります)なため、午前3時半ごろまで昇ってきません。昇ってきても細く暗いので、全く問題にはならないでしょう。

そして、今夜は全国的に天気にも恵まれるもよう。日本気象協会によると、那覇以外は日本列島北から南まで全部晴れとのこと。流星群のピーク日にここまで天気も月も空気を読んでくれるのは珍しい気がします。唯一の難点は寒いことくらい。今夜は暖かくして、夜空に火球を探してみてはいかがでしょう。

参照元:今日のほしぞらtenki.jpAMS(英語)
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

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